仮説を立てて最大の効果を発揮しよう
問題を解決するには正しいプロセスを経る必要があります。
特にビジネスシーンでは日々新しい問題が発生します。
それまでのやり方が通用しない、なんてこともよくありますよね。
そのためにも仮説を立ててより精度の高いアクションを起こす必要があります。
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問題解決3つのプロセス
問題解決の仮説としては
Whatで何を考えるべきかという問題設定をします。
そのあと、
- Where(どこに問題があるのか?)
- Why(なぜその問題が起きたのか?)
- How(どうすればその問題を解決できるのか?)
という3つのプロセスに沿って仮説を立てていくわけです。
具体的には
・「ここに問題があるはずだ」「こういう分析をすれば問題の所在が見えるはずだ」という問題の所在の仮説
・「おそらくこれが最大の原因だろう」「こういう分析をすれば原因はわかるだろう」という原因追求の仮説
・「この打ち手が効くに違いない」「こうすれば効果的な打ち手を発見できるだろう」といった対策の仮説
ということになります。
仮説を立てて考えることの意義
1.検証マインドと説得力がアップする
仮説をもつことのメリットの一つは、「検証」という表裏一体の作業を通じて、意思決定の精度や他者に対する説得力が増すということです。言い換えれば、検証を伴わない仮説は、単なる無責任な”当て推量”にすぎません。
仮説を立てたら検証する。
これで1セットです。
仮説に基づいて行動した結果、うまくいってもいかなくても、なぜそのような結果になったのかを検証する必要があります。
検証することで仮説は証明される。
「こうすればこうなる」ということを実績として説明できる。
だから説得力があるわけです。
2.関心・問題意識がアップする
もし仮説がなければ証拠は証拠たりえず、単なる事象が散らかっているにすぎません。そして仮説を生み出すのは、常日頃の関心、問題意識なのです。
あなたの目の前で問題が発生したら、その問題を解決するために行動を起こしますよね?
ですが問題が発生してから仮説を立てるよりも、普段から問題の芽を探して仮説を立てておいた方がよりスピーディーに対応できます。
たとえば同僚が持っている不満や経営の問題点などに関心を持っておく。
「もしかしたらここをこうすればこのような結果を生み出せるかもしれない」
そういう仮説をいくつも考える習慣をつけておく。
問題意識がある人が問題を解決できる人になれるんですね。
3.スピードアップ
逆に、仕事の効率が悪い人を観察してみると、何をどこまでやるかにメリハリがなく、優先順位づけができていないというケースが非常に多いのです。そして、そうした人をさらに深く見ていくと、共通しているのは、仮説を持ちながら仕事をするということ、さらに言えば仮説を検証し、修正・発展させるということをしていないのです。
毎日同じような作業を同じようにこなしているだけでは効率は上がりません。
仕事がデキない人の特徴のひとつとして、「視野が狭い」ということがあります。
目の前の仕事にとらわれ過ぎて、うまく時間配分ができない。
だから肝心な仕事が後回しになる。
効率を上げてスピードアップするためには結果から逆算して考える必要があります。
まずは一日単位で、慣れてきたら1週間、1ヶ月と視野を広げて、
「そのために今なにをしていなければいけないか」
ということを意識してスケジュールする。
その上で、仮に予定通りにできなかったことがあったとしても、検証して
「それなら次はこうしよう」
と新たな仮説を立てることができます。
4.行動の精度アップ
仮説を立てることに慣れてくると具体的行動レベルに近い仮説を立てられるようになってきます。
これはより「解」に近い仮説を立てられるようになる、ということですね。
また、
仮説→検証
のスピードもアップしていくので行動の精度もそれに比例してアップしていくというわけです。
まとめ
仮説→検証が習慣になると、勢いだけでアクションを起こすことが怖くなってきます。
はじめはうまくいかなくてもいいんです。
自分なりに仮説を立てることから始めてみませんか?