部下は話を聞いてもらいたい
40代になると人に使われるより、人を使う側になる方も多いのではないでしょうか。
同時に思うように部下が動いてくれない、成長しない、という悩みも出てきます。
僕も上司としてうまくいかなかったり、これは失敗したなと思ったことはたくさんあるのですが、その中で特に良い結果を生んだのはシンプルに「聞く」ということです。
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マネジメントの目的
組織におけるマネジメントの目的は継続して利益を上げることです。
どのような企業でも売上の予算があって、かかるコストを上回る利益があってこそ経営が成り立つわけです。
そのためにはムダを省いて効率を最大化する必要があります。
マネジメントがしっかりしていてはじめて会社は存続できるんですね。
ではマネジメントの本質ってなんだろうって考えた時、それはやっぱり人の成長です。
部下がスキルアップし、成長することがなによりの効率化ですから。
部下はホンネを言わない
とはいえ、チームとして部下をまとめるのは容易なことではありません。
一見まとまっているようでも部下はそれぞれいろいろな問題や悩みを抱えている。
でも仕事だから仕方ないんだと、ただガマンしている人も少なくありません。
人手が多く、会社の業績が良い時はそれで済んでいたかもしれませんが、労働者減少の時代、部下の不満を汲み取って早い段階で問題を解決していかなければなりません。
そこで必要になってくるのが聞く技術です。
聞く力を鍛える
否定しない
部下の話を聞く前提として、話の内容を絶対に否定しないこと。
上司としては経験も知識もあるので、つい「でもそれはね...」と口を挟みたくなるところですが、そこはガマンです。
ココがポイント
最後まで話を聞くことで部下は、聞いてもらえたという満足感を得ることができます
反論・逆ギレ
なかにはこちらが当たり前のことを言ったつもりが、部下に反論されたり、逆ギレされるということも出てきます。
そんな場合でも否定せずに聞くことに徹しましょう。
特に何かと意見してくる部下というのは見方によっては真剣に会社のことを考えていたりするものです。
効率化のメソッドを持っていたり、組織の問題点を知っていたりする。
なので、うるさいやつだなと思うような部下がいたら、むしろ喜ぶべきことかもしれません。
僕もそのような部下の話に耳を傾けるようになって、現場の問題を組織全体の問題として考えられるようになりました。
聞いてもらえると部下は変わる
部下は人格を持った1人の人間です。
仕事だからと上司から高圧的な態度を取られては、たとえそれが正論でも素直に従えない部分も出てきます。
真剣に聞くことで、部下とのコミュニケーションは充分にとることができます。
なにも仕事が終わってから食事や飲みに行く必要はないんです。
これは僕が部下だったころに感じていたことですが、やはり上司に話を聞いてもらえない、というストレスはとても大きいものでした。
自分なりに調べたり勉強して提案したいことがあったとしても、すぐに否定されてしまうとヤル気も萎えていくんですよね。
だからこそ、部下はただ話を聞いてもらうだけでも確実に変わります。
自分を認められ、意見を言ってもいいんだという安心感がヤル気を生み出すわけです。
お説教は必要か?
「お説教」というと、何度言っても伝わらない相手にするイメージがあります。
ですがこれは、何度言っても部下に伝わらないような接し方をしてきた上司にも問題があるんです。
つまり、信頼関係がないから上司の言葉が部下の心に響かないんです。
逆に信頼関係さえあれば、部下はのびのびと自分で道を切り開いていきます。
僕はそれこそがマネジメントのひとつのゴールだと思います。
仕組み化する
オフサイトミーティングという言葉を聞いたことがありますか?
立場や肩書に関係なく自由に意見を言い合える場を作ることです。
どんな突拍子もない意見でも「あ、それいいね!」と肯定する場なので、思わぬアイデアが生まれる可能性があります。
社外でスペースを確保できるのがベストですが、ラウンジのような肩の力を抜けるような場所でもいいと思います。
月に一度でもオフサイトミーティングを実施することで意見をアウトプットする仕組みを作ることもできます。
これもまたマネジメントのひとつですね。
まとめ
人が育てば作業効率もアップし、会社の売上・利益増にもつながる。
そのためにはまず部下の話を聞くスキルを身につける必要がある。
オフサイトミーティングを実施することで会社を良くするための意見も出やすくなる。
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