今こそ因数分解を使う時
くくり直す
ある問題が目の前にあらわれたとき、共通するものでくくり直すことで解決しやすくなります。
中学校で因数分解って習いますよね。
いえ、計算そのものではないですよ。
「展開」して「くくり直す」という部分です。
目の前にある漫然とした問題というのはまだ展開されていません。
なので、漠然とした問題を言葉でひとつひとつ明確にするプロセスが必要です。
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たとえば突然部下が会社を辞めたいと言ってきたとします。
そこで話を聞いてみると、
- 上司が自分にだけ厳しい気がする
- 給料が上がらない
- 評価されない
- 本当は仕事を続けたい
という4つのことがわかりました。
これらはすべてバラバラに見えますが、たとえば適切な人事評価制度はあるのか?ということを考えるとグルーピングできそうです。
問題を切り分けてくくり直すことで会社の体制に問題があるのではないかということがみえてきます。
部下は不満があったとしても「上司を取り換えてください」なんて言えません。
「なんで給料あげてくれないんですか?」なんて言えませんよね。
ですが「うちの会社は人事評価制度が確立されていない。これでは従業員のモチベーションに影響してくると思います」
と言うことはできるでしょう。
自分が抱えている問題を「人事評価制度」でくくり直して提案するわけです。
すると個人的な不平不満ではなく、会社組織を良くするための発言になります。
チェック
画像 Thinking by Sidereal
効率を上げる
同じような作業はまとめてやった方が効率がいいです。
たとえbパソコンでできる仕事はパソコンの前に座っているうちに片づけておくようにします。
僕は出勤してパソコンを開くと、
- 広告作成用のファイル
- Outlook(メールソフト)
- Googleカレンダー
を一度に立ち上げます。
デュアルディスプレイにしているので、メインディスプレイで広告を作りながら、サブディスプレイにメールとカレンダーを表示させておいて、返信するものがあれば返信します。
あるいは会議の資料を作りながらメールの返信をする。
パソコンでする仕事というくくりで仕事を組み立てるということです。
内容によって
- アウトプットの仕事
- インプットの仕事
なんてくくりもありですね。
そのくくりで同じような作業を一気に処理します。
取引先にも急ぎの内容以外は電話もほぼ夕方にかけてもらうようにしています。
とにかくそれまでは一定のスピードを維持する。
なのでよほどのことがない限り、僕の携帯電話は鳴りません。
メニューというくくりで買物をする
プライベートでも言えることですよね。
わかりやすいのが夕食の買い物です。
今夜はチキンカレーにしようと決めたら、チキンカレーというくくりで買い物をしようとするわけです。
スーパーについたら青果コーナーでじゃがいもと人参、玉ねぎをカゴに入れる。
精肉コーナーで鶏肉を探し、最後にカレーのルーを探しにいくことになります。
人間関係もくくり直す
人間関係の悩みも実はこのくくりを使うと気が楽になります。
コミュニケーションを取りたい人とコミュニケーションをとる。
これは極端ですが、これもひとつのくくりです。
そういうくくりで改めて過ごしてみると、そのくくりの中には自分が嫌いな人や苦手な人は入ってこなくなります。
自分の中にそういう基準を持っていると自然と気にならなくなります。
人を変えようとするより自分の頭を変えた方がずっとラクですから。
まとめ
せっかく習った因数分解です。実生活で応用するのもおもしろいですよ。
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