伝えるのがヘタでもいい
人付き合いが苦手な人は人間関係そのものがストレスだったりします。
僕もどちらかと言えば口ベタですし、できることなら黙々と仕事に打ち込んでいたいタイプの人間です。
ただ、人間関係そのものをストレスに感じることはありません。
それは次の二つのポイントを実践しているからです。
①ストレートに伝える
僕は仕事でも言うべきことは率直に伝えるようにしています。
これは部下に対しても上司に対しても変わりません。
下手に気を使い過ぎると、誤解を生んだりこちらの意図がうまく伝わらないことが多いからです。
なので、ストレートに自分が思っていることややりたいと思うことを言ってしまった方が結果的にうまくいきます。またおもしろいことに、ハッキリものを言う習慣が身につくと、周りから陰口や悪口を言う人が離れていきます。
そもそも自分が「この人苦手だな」と思う相手というのは、普段からコミュニケーションが取れていません。こちらの考えが伝わっていないし、相手も何を考えているかわからない。
この状態が「なんとなく苦手」という意識につながります。
なので、こちらがまず自分の考えをストレートに伝えてしまえばいいんです。
ただ、ここで重要なことはあくまでも「自分はこう思う」という意見として伝えることです。
「こうあるべき」といった話をすると、相手は自分を否定されたり責められているような感じがして心を閉ざしてしまいます。
ハッキリと伝えることができれば誤解も少なくなりますし、仕事がスムーズに進んだり、人間関係のトラブルも確実に減っていきますよ。
②嫌われることを恐れない
とはいっても、嫌われたりいじめられるのが怖くてハッキリ言えない、ということもあるでしょう。
かく言う僕も、入社したての頃は自分の意見なんて何も言えませんでした。
気になることや改善した方がいいんじゃないかと思うことはたくさんある。でもそれを言う勇気がない。
自分が意見を言うことで職場の和を乱したり、上司ににらまれるんじゃないか。そういうモヤモヤしたものを抱えながら仕事をしていました。
ですがある日、思い切って社長に直談判したところ、「よくぞ言ってくれた」と思いの外評価してもらったことを今でも覚えています。
今思えば当たり前のことなんですが、経営者にとってストレートにものを言ってくれる存在というのはとても貴重でありがたい存在なんですね。
「生意気だ」と思われたとしても気にすることはありません。
たとえばもっとコミュニケーションをとりたいとか、会社を良くしたいという想いがあってのことなら、どんどん言ったほうがいいです。
ハッキリと伝えられるようになると、必ずそれに同調してくれる仲間が現れますから。
伝えるのがヘタでもいい
極端に言えば、伝えるのがヘタでもいいんです。
どんなに口ベタでも、「自分の中にモヤモヤを残さない」ということを大切にしていれば必ず相手に伝わります。
逆の立場で考えるとよくわかると思うのですが、決して流暢な話し方ではなくても、なんとか自分の考えや気持ちを伝えようとする人の話というのは説得力があるんですよね。