子供は納得したいだけ
子供に勝ってはいけない
親は自分が通ってきた道だけに、子供に言いたいことがたくさんあります。
アドバイスしたくなりますよね。
でも子供からすれば、必ずどこかに「逃げ道」は残しておいてほしいという気持ちがあります。なぜかというと、「納得したい」からです。
親が言うことが正論であることは十分にわかっている。でも、それを一度受け止めて、自分の頭で考えて納得したいんですね。
たとえば子供と口論になった時、当然ですがまともにやりあったら親が勝ちます。
人生経験があり、ボキャブラリーもたくさんあるで、子供がかなうわけがありません。
でもそこで親が勝ったとしても何も残りませんよね^^;
子供の心の中に「なんでわかってくれないんだろう」というしこりが残るくらいでしょうか。
子供の成長を第一に考える
言うべきことは言っていいんです。
親は子供のことを思って、「ああした方がいい、こうしちゃダメだよ」ということを教えるわけですから。
でもそれを一方的に押し付けたり、それしか選択肢はない、という言い方をするとどうなるか?子供は自分を否定された気持ちになります。
僕には小学6年生の娘がいますが、ささいなことで口論になることがあります。
そこで僕もつい「こうすべき」ということを強調し過ぎて、娘の話を聞くことができずにいました。
娘からすると、自分の話もろくに聞かずにガーッと一方的に説教されるわけですから、だんだんイライラしてきます。そして「うるさいな!」と反発する。
それに対してまた「そんな言い方はないんじゃないの?」とますますヒートアップする。
おそらくこういうことってよくあることなんだと思います^^;
ただ、この悪循環を断ち切るのはやはり親の役目なんですよね。
親は子供に勝っちゃいけないんです。
なぜなら、親が心から望んでいることは子供が成長することだからです。
「子供を言い負かしても子供は成長しないし、親も成長できない」
そんなことに気が付いた時は、僕自身かなり反省しました。
良かれと思って言ってきたこととはいえ、娘はずっと悔しい思いをしてきたんじゃないかって。
逃げ道があるから責任も生まれる
だからこそ、「逃げ道がある」ということはとても大切なことです。
先ほどの子供との口論の件でもそうですが、ただ一方的に説教するのではなく、「こう思うんだけど、どう思う?」と最終的に質問形式にしてあげると、子供の中に「?」が残るんです。
親に指図されたわけではない、でも「自分の言動を振り返らなきゃ」っていう気持ちは生まれる。その結果、具体的にどのようなアクションを起こすかは子供に委ねるわけです。
自分で選んで行動するというプロセスの中で、子供は「自由」というものと「責任」というものの両方を学ぶこともできます。
これから中学、高校と進路の話にもなってくるはずです。
その時も、子供が自分の考えや感じ方を大切にして、自分で選べるような接し方をしてあげたいなと思っています。
まとめ
photo byColor kid! with Love by sweetron1982