説教する人の心理とは?
あなたのためを思って言っているんだ・・・ってホント?
説教が上手なひとと下手な人がいます。
わかりやすく言えば、
説教が下手なひとは相手を動かせないばかりでなく反感を買っている。
この違いがどこからくるのかという話です。
話の中で
あなたのためを思っていうんだけど
というフレーズが何度も登場します。
説教をするという状況はたとえば上司が部下に、先生が生徒に、あるいは親が子供に、といった関係性の場合がほとんどでしょう。
説教をする理由は
期待しているから
です。
説教をする側には明確なイメージがあって、相手に「こうなってほしい」あるいは「こうあるべきだ」という強い思いがあります。
僕も職場では部下がいて、家に帰れば3人の子供がいるので、どうしても口うるさくなってしまいます。
でもどこかで無理やり動かそうとしてしまっているんじゃないかと反省することもあります。
というのも、説教をすること自体に満足してしまう部分もあるからです。
スポンサーリンク
1.優越感に浸ってしまう
説教をしているとき、自分は教える側、相手は教えられる側という立場になります。
なので、優越感に浸ることができます。
もしかしたらそれに気がついていないかもしれません。
あなたのためだからと言いながら、「教えてあげている」という意識がどこかにある。
あなたは説教している時に相手から少しでも口答えされたり反論された時にどう反応するでしょうか?
そこでムキになってしまうことがあるのなら、あなたの説教は相手にまったく届いていません。
なのでまず説教をする前に説教をする目的を明確にしておきましょう。
説教をして自分がスッキリするのが目的ではないはずです。
あくまでも相手に理解してもらいたいことがある、それを伝え、受け取り、行動してもらうことが目的です。
2.相手の話を聞かない
正確に言えば、相手の話を聞けなくなっています。
1に関連することですが、相手に対して優越感を持っていると一方的に話続けてしまいます。
こうなると、こちらが言っていることがきちんと伝わっているか、どこまで理解しているのかということを把握できません。
また、自分の方が上の立場だから相手の意見なんて聞く必要はないと思ってしまう。
説教される側からすれば、ただ黙って話を聞くしかないので、よくわからないことがあってもわかったフリをし続けるしかありません。
もう、めんどくさいから聞き流しているわけです。
こうしてあなたの説教がヒートアップすればするほど、相手との距離はどんどん広がっていくわけです。
相手の理解度に合わせて行うのがベストです。
理解度に合わせるには、相手がどこまで理解できているか確認する必要があるということです。
たとえば子どもと約束事を作っても、どうしてそんな約束をするのか、どうしてそれを守らなければいけないのかということがきちんと伝わっていなければ、いとも簡単に約束を破られてしまいます。
職場で部下に口を酸っぱくして言い続けたところで、それをやる意味が理解されていなければ同じ失敗を繰り返しますよね。
ここを理解していないと、「何度言ってもわからないダメなやつだ」という結論しか出てこなくなりますが、それはイコール、あなたが相手とコミュニケーションがとれていないということです。
3.人を育てられない
人を育てられる人は相手とコミュニケーションがとれています。
これ、単に仲良くなるということじゃないですよ。
こちらが伝えたいコトを相手に伝えることができる、ということです。
ですが一方的な説教では相手は返って萎縮してしまいます。
黙って聞いているからといって理解できているとは限りませんから。
相手のことを本当に考えた上での説教は必ず相手とのコミュニケーションが発生しています。
こちらが言っていることがきちんと伝わっているか、理解できているかを確認する。
曖昧なところはどこまで理解できているか逆に相手に説明させるのもひとつの方法です。
そういう相互関係があってはじめて人は育っていきます。
このようにしてお互いが成長してくわけです。
まとめ
あなたは相手を動かすような説教ができているでしょうか?
何度言ってもわからない相手が悪いのではありません。
あなたの伝え方が悪いんです。
ではどうすれば人は動くのか?
それは本人が納得した時です。
理解して行動するメリットを感じられた時です。
「なるほど」「あ、そういうことか」と腑に落ちると自分で動き出しますよね。
いえ、これは自分が逆の立場だったらきっとそうだと思いますよ。
繰り返しますが、説教をする目的は相手に動いてもらうことです。
なので、「うるさいなぁ」と思われるだけでは意味がないんです。
説教そのもので消耗してしまっている方は一方的になっていないかチェックしてみてください。
[amazonjs asin="4569690815" locale="JP" tmpl="Small" title="伝える力 (PHPビジネス新書)"]