「自分ごと」で考えよう
人間関係がうまくいっている人はいつも元気で明るいですね。
人間関係で消耗することがなければ、生産的なことにエネルギーを使えます。
仕事もテキパキこなせますし、帰宅してからも自分の趣味に打ち込むこともできます。
一方、人間関係がうまくいっていない人はどうしても人にどう思われているかを気にするあまり、それだけで精神的なストレスも多く、消耗してしまいます。
この違いはもちろん性格的なものもありますが、一番大きいのは受け取り方の違いです。
これは次の3つのルールを守るだけで大きく改善できます。
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ルール①相手を責めない
自分は絶対に悪くない、それなのにトラブルが発生した。
だからトラブルが起こったのはあなたのせいだ。
人間関係のトラブルの多くがこのプロセスで発生します。
自分は悪くないから、原因は自分の外側にある。
そこで人を責めるわけです。
ですが人と人との間に起こったトラブルというのは、どちらか一方が100%悪い、ということはまずありません。
たいていはこちらも相手の話をよく聞いていなかったとか、スケジュールの時間を間違って記入していたとか、自分自身のミスが原因である場合も少なくありません。
人は責められると心を閉ざす
相手を責めるということは、「悪いのはあなただ」と言っているのと同じです。
そのため、人は責められるとイヤな気持ちになります。
同時に、一方的に決めつけられた、こちらの人格を無視された、と感じるため、責められるほど相手は反発するか心を閉ざしてしまいます。
これでは人間関係がうまくいくわけがありません。
主体はいつも自分
相手を責めてしまいそうになった時、主体を自分として考えてみると受け取り方も変わってきます。
「あなたが」というと、相手を非難する言葉が出てきてしまいますが、試しに「私は」と自分を主体にして話始めてみましょう。すると、自分が感じたことや考えていることを話すことになります。
相手を責めたり非難する前に、まず自分自身の気持ちを相手に伝えるようにすることで、相手に「私は敵意はないですよ」ということを示すことにもなります。
ルール②事実を確認する
思い込みというのは本当に怖いもので、
言ったつもり
やったつもり
になっていて、勝手にイライラしてしまうことがあります。
あるいは「決めつけ」ですね。
これは僕も家で子供たちによくやってしまうことなんですが、子供たちがケンカをして誰かが泣いたりしていると、誰かが意地悪をしたりたたいたりして泣いているものだと思ってしまいます。
それで「誰が泣かせたんだ?」とちょっと怒りぎみに聞いてみたら、一番下の子が自分でイスに足をぶつけて泣いただけだった、という。・・・もう、「ごめんね」というしかありませんでした^^;
仕事でも何度か同じようなトラブルがあると、ついつい特定の誰かを思い浮かべてしまったりするものです。でも仮にそう思ってしまった時でも、事実確認は絶対にした方がいいですよ。
問題解決のキホンは事実を性格に把握することです。
事実が何かわかれば、そもそも問題が発生した原因もはっきりします。
人間関係のトラブルもそれはまったく同じなんです。
ルール③選択肢を用意する
いつも相手を責めてしまう方は「責めない」という選択肢もあることを忘れているだけです。
相手と意見が衝突すると、自分のことばかり話をしてしまう人は、「相手の話を聞く」という選択肢を忘れている。
それなら、はじめから自分の中に選択肢を用意しておけばいいんです。
「問題が発生した時に上手に解決する」ということをゴールとするなら、選択肢はたくさん思いつくはずです。
たとえば上記2つのルール
相手を責めない
事実を確認する
もそうですし、
間違いに気づいたらすぐに謝る
相手の感じ方を尊重する
といったこともそうです。
いずれも、トラブルが発生した時、人間関係がこじれそうになった時に、自分がどのような対応をすれば円満に解決できるか、ということを普段から考えておく必要がある、ということです。
選択肢が多ければ多いほど、様々な問題に対応できるようになります。