脳を鍛えると元気になる
僕達は初めてのことや慣れていないことに対して不安や恐れを感じます。これは単純に脳の防衛本能が働くためで、それ自体は仕方のないことだと言えます。
ただ、そこで逃げ出してしまうと成長する機会も失ってしまいます。
というのも、人は「不慣れなこと」や「不確実なこと」にチャレンジすることによって成長のスピードが飛躍的にアップするからです。
ではそもそも「成長」とはなんなのかといえば、「脳が鍛えられること」に他なりません。
慣れていることだけでは脳は衰える
人の脳というのはとにかくラクをしたがるようにできています。
だからこそ、意識して刺激を与えていかないとどんどん衰えていくし、自分で選択肢を減らしてしまうことになるんです。
そのため、僕は定期的に「不慣れなこと」をすることにしています。
慣れていることだけをやっていると、その作業はすべて単純作業になります。頭を使わなくて済む。
確かにそんな毎日はラクかもしれませんが、脳は確実に衰えていきます。
①仕事と関係ない本を読む
脳を鍛えるのにもっとも手軽であり、なおかつ有効なのは読書です。
僕は社会人になる前からビジネス書や自己啓発書を読み漁っていました。
それはもちろん、「稼ぎたい」とか「成長したい」という強い欲求があったからです。
仕事のハウツー本ばかり読んでいたわけです。
そしてある日、僕の中に「仕事とはこうあるべき」という考えができあがっていることに気づきました。いえ、できあがってしまっていた、というのが正直なところです。
仕事の効率はどんどん良くなっていきましたが、それに比例するように仕事を楽しめなくなっていったんですね。半ば強迫的に仕事をこなし、それが大きなストレスになっていました。
ハウツーは役に立たない?
つまり、理屈にとらわれ過ぎて、頭が硬くなっていたんですね。
人は理屈にとらわれ過ぎると、目の前の現実をよく観なくなります。
仕事でいえば、今部下がどのような状態にあるのか、経営状態はどうなのか、そういうことを直視しなくなる。
ハウツーに依存してしまうと「なぜ?」「どうして?」ということを考えなくなるわけです。
結果、ひとりよがりになり、「なんでみんなもっとこうしないんだろう」とうまくいかない原因を外側に求め始めます。
そもそも読書を通して学んだことが仕事に生かされるかどうかというのは結果なんです。
ハウツーというのはバックグラウンドがありません。とってつけたようなハウツーが現実の仕事にピタッとハマるということはまずないと思っていいでしょう。
読書は教養
読書によって学ぶべきは「教養」です。
なので、好きな小説を読んでもいいし、中学や高校の参考書をひっぱり出してきて読んでもいい。
歴史を勉強したり、好きなアーティストについて調べる、ということだって教養の一部になります。
このような教養というバックグラウンドがあってはじめて、人はこういう時にどういうことを考えるのか、問題を解決するためにどのように考えればいいのか、ということが自然と身につくわけです。
「すべて仕事に生かそう」なんて考えず、自分が好きなことや関心のあることを徹底的に吸収することの方がずっと大事です。
②有酸素運動をする
読書の次に脳を鍛えるのに有効なのは有酸素運動をすることです。
有酸素運動をすると血行がよくなり、脳へもたくさんの血液が運ばれるため、自然と脳は活性化されヤル気が生まれます。
僕は社会人になってからやめてしまっていたランニング(ジョギング)を再開してから3ヶ月になりますが、それは本当に痛感していることです。
もう何年も運動という運動をしておらず、すっかり体力が衰えていました。簡単な筋トレは定期的に行なっていましたが、筋力はある程度維持できても、脳へ十分に血液が行き渡っているとは言えない状態でした。
それがランニングを再開してからというもの、体も軽くなりましたし、なにより血行がよくなりました。そのため、新しいことや難しいことに対しても前向きに考えられるようになりました。
イスに座って考えることだけが脳を鍛えることではありません。運動をして脳にしっかりと血液を送る習慣を身につけることも必要なんですね。
鍛えている人は信頼される?
もちろん、見た目の変化も重要です。
アスリートのような体になる必要なんてありませんが、引き締まった体をしていれば、そんな自分を鏡で見た時に、まだまだ若いぞ、と感じることができます。
いくつになっても引き締まった体をした人は頼りがいがあります。それはおそらく、「積極的に脳を鍛えている」「自己管理をきちんとしている」そのようなバックグラウンドが感じられるからではないかと思います。
③意識して記憶する
大人になると、意識して記憶する、という機会が減っていきます。
社会人になると資格でも取得するのでない限りは、新しいことを大量に記憶する、ということはまずないといっていいでしょう。
まして今の時代は手元のスマートフォンでなんでも調べることができる。憶えなくても検索する方法さえ知っていればいいわけです。
でもそれは効率は良いかもしれませんが、脳にとってはラクをさせるだけです。
僕は本で読んで重要だなと思うことは赤線を引きます。
以前はそれだけで満足してしまっていたのですが、なかなか頭に入っていきませんでした。
今はさらに内容をパソコンで打ち直したり、ノートや手帳に書き込むことにしています(声に出しながら書き出すとさらに記憶に残りやすいようです)。
カーナビに頼り過ぎない
あと、同じようなことでカーナビがあります。僕もカーナビに慣れきってしまって、全然道を憶えられなくなっていました^^;
たとえば全く知らない土地に旅行に行く、といった場合はカーナビは便利です。
せっかくの旅行で道に迷ったりしたくありませんし、渋滞もできる限り回避したい。
でも普段近場に行くくらいであれば、できれば地図でおおよその場所を確認してそこまでのルートを自分の頭で考えてから車に乗ることをおすすめします。
そんなことはカーナビのない時代には当たり前のことのようにやっていたのですが、どうやらデジタル化(これからはAI化)していくと、便利と引き換えに衰えてしまうものもたくさんあるようです。
日々の生活の中で脳を鍛える
なので、便利さの恩恵に預かりながらも、それとは別に、脳を鍛えるトレーニングというのも日常的に取り入れて行く必要があると思います。
これには「楽しんで続ける」という絶対条件があります。自分が大好きなこと、趣味や時間を忘れて没頭できることであればそれは可能だと思います。
僕は今年で42歳になりましたが、これからはプログラミングや作曲、数学の勉強などにも取り組んで行く予定です。
まとめ
常に新しいことにチャレンジしていこうと思います。