あなたも「主人公」になれる
僕は子供の頃から「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」といったRPG好きです(最近はスマホ版の「ドラクエ8」を懐かしみながらやってます)。
「RPG」というのは、「ロールプレイングゲーム」の略ですね。簡単に説明すると、
「主人公」である自分がいて、冒険をする過程で仲間を作ったり、敵と戦ってスキルアップをしながら成長していきます。
なにより大事なことは、主人公には必ず「ロール(役割)」があるという点です。
これはミッション(使命)と言い換えてもいいと思いますが、要するに主人公には必ず達成すべき具体的なゴールがあるということです。
そのゴールを達成するために、あるいは与えられた役割を果たすために冒険を続けるわけです。
このRPGの世界観を実際の生活の中にうまく取り入れると問題解決に大いに役に立ちます。
なぜ問題が解決できないのか
問題が解決できない理由はいろいろありますが、最大の原因は、自分の役割が理解できていないことです。
仕事で自分が会社からどのような役割を与えられているのかがわかっていれば、個人的な感情は別として、自分の役割を果たすことを優先させるでしょう。
たとえば上司は厳しいことをいうものだし、たとえ部下から嫌われたとしても絶対にブレてはいけません。なぜなら、それが上司の役割だからです。
家に帰ればやさしいパパ(ママ)であっても、職場では「上司」という役割を与えられているのですから、それは上司を演じなければいけないということです。
その点で僕は、自分の役割をしっかりと認識した上で役割に徹することができる人こそ優秀だなぁと思います。
誰に何を言われたとしても、自分に与えられた役割を果たす。嫌われても批判されてもそれを貫ける人がいなければ会社は潰れてしまいます。
自分が「主人公」になる
そこで考えなければいけないことは、あなたは今どのような役割を持って仕事をしていますか?ということです。
商品を作ることなのか、売ることなのか、あるいは人を喜ばせることなのか、それとも会社を守ることなのか。
いずれにしても、自分の役割を明確にし、その役割を果たす主人公になればいいんです。
たとえば僕の場合は経理と広告制作が主な仕事です。
いずれもデスクワークですし、はたから見たらとても地味な作業です。でも僕はそれが会社にとって必要不可欠な仕事だと思って作業をすることにしています。
経理という仕事は会社の経営に直結する仕事です。
経理の人間には会社のあらゆる情報が集まってきますから、わりと細かなデータ分析をすることができます。そのデータをもとに一年後のシュミレーションをすることだってできます。
そのデータをもとに会社の経営状態に応じて経理側から提案する、ということは僕のミッションでもあるわけです。
RPG思考で悩まなくなる
このように自分をRPGの主人公に見立てていくと、仕事の優先順位や時間の使い方が明確になってきます。
まして仕事には制限時間があります。限られた時間の中で自分に与えられた役割を果たすために今何をすべきか?そう考えていくと、不要なストレスから解放されていきます。
たとえば仕事の人間関係の問題というのはほとんどの場合、個々の役割が明確になっていないことが原因です。
組織における自分の立場や役割がわかっていないから、上司からの指示に従わなかったり、勝手な判断をしてしまう。あるいは自分の方が偉い(下手をすると社長より偉いと思っている)と勘違いして同僚をバッシングしてみたり。
「主人公」ではなく「王様(女王様)」になろうとするからトラブルメーカーになっているだけです。また、よく一生懸命働いている人を「社畜」なんていう方もいますが、それは「働かされている」と思うか「自分の役割を果たしたい」と思うかの違いです。
ですが、自分の役割さえ明確になっていれば、そもそも誰かを否定したり批判することにエネルギーを使うことをもったいないことだと思うようになります。
それよりも少しでも勉強してスキルアップしたい。レベルアップしたいと思う。
その結果として人間関係で悩むという不要なストレスから少しずつ解放されていくというわけです。