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あがるとパフォーマンスは下がる
人前で話すというのは緊張しますよね。
僕もそうです。
もともとあがり症ですし。
一対一だと全く気にならないんですよね。
それが人数が増えた途端に気になってしまうのは一体どうしてなんでしょうか?
これは全員にわかってもらわなければいけない、というプレッシャーを感じているからです。
みんなにわかってもらおうとすると、意識があちこち飛んでしまいます。
みんな自分の話を聞いてくれているかどうか、ちゃんと伝わっているかどうか、そんなことばかりが気になってくるわけです。
するとしっかりと準備してきたはずの内容はすっかり頭の中から抜けてしまいます。
それであわてて、あらかじめ用意しておいたレジュメやメモをちらちら見ながら話をしようとします。
ですがもうそうなってしまうと「早く話を終わらせてしまいたい」という気持ちの方が強くなってくる。
焦ると早口になるし、だんだん自信もなくなってきて伏し目がちに。
声も小さくなってきて語尾も聞き取れないほどに・・・
ほんと逃げ出したくなりますよね^^;;
とてもよくわかります。
で、どうすれば緊張せずに済むかという話になった時、場数を踏めばいいという意見もありますが、それだけでは足りません。
原因を把握した上で一回一回検証する必要があるんです。
いくら場数を踏んでも同じ結果ばかりでは返って自信を失ってしまいます。
「自分は人前では話ができない」と決めつけてしまうことになりかねません。
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話す相手を1人に絞る
人前で話す機会を与えられるということは、あなたの話や意見を求められているということです。
なので、一人も話を聞いていない、なんてことはありえません。
そして中には必ずこちらの話に逐一うなづいて真剣に話を聞いてくれるひとがいます。
そういうひとを探してその人に向かって話をすればいいんです。
みんなに話す、というよりも、普段一対一で話をする状況に、たまたま聞き手が他に何人か増えた、という感覚です。
これは慣れてくるまでは時間を作ってイメージトレーニングしておくといいです。
自分が実際に会議室や得意先にいる状況をイメージして、そこで話を聞いてくれている人を決めます。
その人に向かって自信を持って話をしている姿を何度もイメージしておくわけです。
これでまず「あがり」を最小限におさえられます。
準備を徹底する
準備はやり方次第で失敗のもとになります。
たとえばプレゼンをする時に話すべき内容をガチガチに文章に起こしてそれを暗記するほど読んで練習する、という方法です。
順調に進んでいたプレゼンで、思いがけず途中で質問されてペースが乱れてしまい、そのあとの内容が真っ白になってしまった、ということも出てきます。
丸暗記の準備だけではどうしても柔軟性に欠けてしまいます。
なので、伝えるべきポイントだけしっかりと頭に入れておき、使う言葉や表現はその時の状況で臨機応変に変えられるようにしておきます。
そのためにどうしても必要なのが想像力であり、イメージする力です。
イメージを共有する
準備を徹底するということは本質を伝える準備をしておくということです。
プレゼンだけでなく、会議の場における発言もそうですが、誰かに何かを伝える時、僕たちの頭の中には必ず具体的なイメージが先にあるんです。
そのイメージを言葉に変換して伝えるのであって、「頭の中にある言葉」だけを引っ張り出してきて相手の前に並べるわけではありません。
なので、人前で話をする時にしどろもどろになってしまう、支離滅裂な発言をしてしまう、という方は「あがり」の問題もさることながら、話すべき内容である「イメージ」が明確になっていない可能性があります。
どんなにメモをしたり自分なりのレジュメを作って言葉を並べておいたとしても、それを見て具体的なイメージが湧く段階まで引き上げられていなければ、言葉を並べただけの話になってしまいます。
自分ではとりあえずキーワードはすべて言えた、と思っていても、自分がイメージして話すことができていないものは相手にもイメージできていないと思って間違いありません。
伝えるべきはイメージです
それこそ手に取るようにわかるような具体的なイメージ。
それを伝えるためのツールとして言葉があるわけです。
逆に、あなたのなかにいきいきとしたイメージさえあれば、どんなに話ベタであってもちゃんと相手には伝わります。
どもってしまったり、つっかえつっかえであっても、伝わるんです。
完成図のあるパズル
僕たちは自分の中に明確なイメージができあがるとそれを形にしたいと思う欲求があるみたいですね。
これはゲシュタルトと呼ばれるものですが、パズルみたいなものです。
パズルの完成図がわかっていれば、ピースを一つ一つはめていく作業はとてもワクワクしますよね。
でも完成図がわからないパズルで適当にピースをはめてみてもなにも見えてきません。
これでは目的がないので意味のない作業です。
あなたの中に「完成図」がなければどんなにたくさんのピースという言葉をつめこんだところで具体的なイメージにはならないんです。
まとめ
どうすれば人前であがらないか、ということを追求するのもいいですが、それよりもまず、あなたに伝えるべき明確なイメージがあるかどうかをチェックしてみましょう。
自分に伝えたいことが明確にあれば、「話し方」にそれほど気をつけなくても相手にちゃんと伝わりますから。
どうしても伝えたい、アウトプットしないではいられないと思うほど強烈なイメージがあると、あがりを忘れてしまって夢中になって話している自分に気がつくことがあります。
まさにあがりを乗り越える瞬間ですね。
あなたの話を聞いてくれる人は必ずいます。
その人にあなたの中にある、今にもあふれそうなイメージをぶつけてみましょう。
僕は人前で話す機会があるたびに検証し、その段階までくることができました。
大丈夫、あなたにもきっとできるはずです。
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