受け取り方は変えられる
僕たちは無意識のうちにいろんなことから影響を受けています。特に人から言われたことはいつまでも心の片隅に残っているものです。
同時に、僕たちは自分自身が発している言葉からも影響を受けています。つまり、自分の外側からも内側からも影響を受けているわけです。
それも良い影響ならいいのですが、耳にするのはネガティブな言葉の方が圧倒的に多い。気を付けていないと自分自身もネガティブな言葉を使ってしまいます。
そんなことを言ったって、影響を受けてしまうものは仕方がないんだから無理に抵抗する必要なんかないじゃないかっていう方もいるかもしれませんが。そんな方は「リフレーミング」という考え方を取り入れてみてください。
「リフレーミング」ってなに?
リフレーミングというのはNLP(神経言語プログラミング)のひとつです。「NLP」なんて聞くとちょっとあやしげで大丈夫かな?と思ってしまいますが、わかりやすくいえば
といった感じでしょうか。いえ、僕はそのようにとらえています。
話を戻しますと、そのNLPという知恵のひとつであるリフレーミングは「肯定的に言い換えること」です。たとえば
理屈っぽい→論理的
冷たい→冷静・客観的
ルーズ→おおらか
細かい→よく気がつく
あきっぽい→好奇心旺盛
口が軽い→裏表がない
経験がない→しがらみがない
といった具合です。
仕事に意味を与える
ちなみに僕は仕事の9割はデスクワークで一人で仕事をする時間も長い方だと思います。これを「毎日パソコンを打つだけの仕事」と考えるか「誰もできない仕事を一手に引き受けている」と考えるかで結果に大きな違いが生まれます。
この結果というのは仕事の成果のことだけではなくて、心の満足度の部分です。
あるいは「自尊心」とか「充実感」といったものもそうですね。
人は目的がなく、やる意味を感じられないことは長く続けることができません。逆に、どれだけ他人からみて単調に見える作業でも、「これをやればこうなる」という全体像が見えていればまったく苦ではなくなります。
そもそも、長い拘束時間の中、お金のためだけに働く、というのは精神衛生上良いわけがありません。どうせなら、成長して自己評価も上げながらお金をいただく、そんな働き方にしたいですよね。
最終的に「プラス」にする
このように、受け取り方ひとつで同じことでも感じ方が全く違ってしまう。だからこそ、リフレーミングで常に肯定的に言い換えてあげる必要があるんです。
自分が誰かに批判されたり、心がちくっと痛むようなことを言われた時、多少強引でも自分にとってプラスになるように受け取るように工夫しましょう。
マイナスのことを言われたとしても、最終的に自分の中にプラスが残れば、それはプラスの記憶として処理される。
こういうのは屁理屈といってしまえばそれまでなんですが、自分が気になっていることを自分にとってプラスになるように表現し直す、つまりリフレーミングすることで、特別な努力をしなくても自己評価を上げることができます。
ネガティブな捉え方はストレスが多く、ストレスが高まればグルココルチノイドのようなホルモンが分泌されて、やる気が低下する。
その逆はドーパミンとかベータエンドルフィンみたいないわゆる報酬系の快楽物質が出るのでやる気が出る。
そういう部分は脳はとってもわかりやすい働きをするようです。
なので、少しくらい強引であっても最終的にはプラスにもっていくということを目標にする、ということです。なので、一日が終わって布団に入るときには必ずポジティブ思考になっている、といのが理想です。
普段使う言葉に気をつける
あと、気をつけなければいけないことは、普段から自分自身が使う言葉です。
自分がどれだけ外からの刺激に対する受け取り方に気をつけていたとしても、自分が他人に使う言葉には意外と無頓着なものです。
例えば「そんなの無理だよ」という言葉はわりとよく使ってしまう言葉です。ですがこれ、軽い気持ちで他人に言ったことは、自分にも影響を与えてしまうというのが怖いところなんです。
脳は「そんなの無理だよ」という言葉を認識するたびに、自分の中に「なんとなく大変な状況になったら無理だと感じる」というプログラムを作ってしまうわけです。
結果、自分で実際にチャレンジする前からあきらめてしまう、という思考パターンになってしまいます。
だからこそ、僕たちは他人に対して良い言葉をかけた方が、自分のためにも良いということなんです。