あなたの脳は眠っている
僕達が脳を鍛えるということに敏感になるのは、おそらく年齢とともに脳も衰えていくという思い込みがあるからでしょう。
脳細胞そのものは確かに減っていきますが、それはもともと使われていない部分であり、知識を結びつけるニューロンそのものは増え続けます。
人間は普段、脳がもっている能力の3%ほどしか使っていないと言われています。
見方を変えれば、脳には残り97%の可能性が眠っているということです。
日常生活で今よりほんの少し意識するだけで、3%が3.1%になるかもしれません。
ではどうして脳を鍛えたいと思うのでしょうか?
それは、「より効率よく仕事をしたい」とか「コミュニケーション能力をアップさせたい」、「収入をアップさせたい」など、人生をより良いものにしたいという想いがあるからです。
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脳は疲れない?
脳は他の臓器とは違って、繰り返し使い続けても決してボロボロになることはありません。
例えば本を読み過ぎて疲れた、という時、脳が疲れているわけではないんですね。
これは僕も勘違いしていました。
眼が疲れていたり、同じ姿勢でいたために腰や肩に負担がかかっているからそう感じるだけなんです。
1.内省する
なので、本を読んで疲れたら、目を閉じて読んだ内容を頭の中で復習するようにしています。
パソコンとかスマートフォンから得られる情報はたくさんありますが、その分、じっくりひとつのことについて考える時間が減ってしまう。
たとえば
読んだ本の内容について考える
当たり前だと思っていることに「なぜ?」と問いかける
自分の人生目標を確認する
など、時間をかけて考えるべきことはたくさんあります。
本は読んだら読みっぱなしではどんどん記憶が薄れていきます。
疑問を持つことが少なくなるほど頭を使わなくなる。
人間の脳は放っておくとラクをしようとするので、意識して使う必要があります。
そこで必要になってくるのが内省の時間です。
内省の時間は脳を活性化させます
瞑想も近いものがありますよね。
たとえば、その日一日を振り返ってもっとこうしておけばよかったということが必ずありますよね。
それを翌日実行するから、より良い自分になっていくわけです。
つまり多くを学べば脳回路は増殖し、ほとんど何も学ぶことがなければ、脳組織はまったく変化をしない
リチャード・レスタック、池谷 裕二著「脳トレ―最先端の脳科学研究に基づく28のトレーニング」より
また、振り返る、復習する時間が記憶力の強化にもつながります。
2.楽器の練習をする
僕は趣味でピアノを弾きます。
平日とれる時間は30分にも満たないのですが、僕にとっては頭をスッキリさせることができる大切な時間となっています。
楽器の練習をしていると、必ず音楽理論を学ぶ必要が出てきます。
きちんとした知識がないと楽譜も正確に読めません。
これが理解できるようになると、音楽のパターンや構造が見えてくる。
一曲一曲理解しながら練習することが、結果的には早く上達することにつながります。
音楽的な能力や知識に磨きをかけることで、脳の回路を増やすことができる
リチャード・レスタック、池谷 裕二著「脳トレ―最先端の脳科学研究に基づく28のトレーニング」より
楽譜を見ながらこれから演奏しようとする音をイメージして楽器を演奏する。
この間、脳はフル回転しています。
楽器を演奏することは脳を鍛えることになります。
通勤通学中や、楽器の演奏ができない環境であっても、イメージするだけで脳が鍛えらているわけです。
3.アウトプットする習慣
人間関係や仕事のストレスが強くなると脳のパフォーマンスは落ちてしまいます。
僕達がイライラしてストレスを感じている時、頭の中では
「どうしてうまくいかないんだ」
とネガティブな言葉がぐるぐる回っています。
特に悩みやすい人は自分自身の感情にこだわってしまう傾向があるようです。
この状態ではとても脳を鍛えるどころの状態ではありません。
そこで、アウトプット優先のライフスタイルにすることも脳を鍛える方法のひとつになります。
というのも、脳は一つの考えしか意識の前面に出しておくことができないという特性があります。
たとえば、ひとに話をしたり、書いたりするとき、僕たちは「伝える」ということに意識を集中させますよね。
その時点でネガティブな感情はどんどん頭から離れていきます。
ひとりで抱え込んでいるとネガティブな考えや感情はどんどんふくらんでいくもの。
アウトプットすることでクールダウンすることができ、同時に内省することにもつながります。
まとめ
勉強をすることだけが脳を活性化させる方法ではないんですね。
普段から自分をよく観察し、深く知ることで脳を活用できるようになります。
年を重ねるほど脳はどんどん鍛えられていく、と思うとワクワクしてきませんか?