知ったかぶりは損ですよ
長引く会議にさようなら
会議やミーティングではテーマを決めて話し合いをするのが普通です。
はじめは順調に進んでいき、様々なアイデアが出てきます。
すると「そういえば」と話が少しずつ脱線しはじめる。
いつのまにか問題の本質がぼんやりとしてきて、気がつくと時間ばかり過ぎていく。
もちろん効率が全てではありません。
ですが論点がブレてしまうと参加している人たちの集中力は次第に落ちてきます。
そこで常に本来の会議の目的を忘れないようにする必要があります。
そのために有効なのが「質問」です。
え?質問?
会議やミーティングの場で質問が出るのは当たり前ですか?
質問には効果的な質問とそうではない質問があるんです。
どんな答えが正解かを考える前に、まずは「この質問の仕方は正しいのか?」「どんな質問をすべきなのか?」という質問から出発するべきです。※参考『「問題」を1秒で解決するするどい「質問力」』以下同じ
photoQuestion mark sign by Colin_K
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そもそも目的はなんなのか?
僕たちは誰かに質問をされると、その質問に答えることに全神経を集中させます。
その質問が具体的であるほど、具体的に答えなければならなくなる。
なので、会議の場がまとまりがなくなってきたら
「そもそも今回のテーマはなんでしたっけ?」
と質問をすることで一気に会議が引き締まります。
全員あらためてレジュメやホワイトボードに書かれたテーマを見て頭をリセットすることになります。
特に会議も熱を帯びてくると感情論になってしまうことも少なくありません。
クールダウンさせるためにもこの質問はとても効果的です。
やっぱり5W1Hは基本
おなじみですが、これをいつも念頭において話をできる方はなかなかいないものです。
誰が(Who)
なにを(What)
どこで(Where)
なぜ(Why)
どのように(How)
それぞれの頭文字を取ったものですね。
人間の記憶力というものはアテになりません。
だからこそ、メモをするときも5W1Hを基本として記録しておくと、正確に記憶に残しやすいわけです。
会議の場ではたくさんの人が参加しますし、これらが省略された形で話が展開していきます。
なので話し合いの中で5W1Hが抜けていると思ったら、すぐに質問をして確認しましょう。
必要な情報が抜けているということは正確な話し合いができないということです。
いってみれば5W1Hは本来の情報を回復させる便利なツールです。
本質を知るための質問
読書をする時に内容が頭にスッと入ってくる良い方法があります。
それは
著者と対話をしながら読むこと
です。
著者になりきって読み、自分が本の内容について聞かれたら答えられるようにするんです。
この読み方をしていると実質的には自分自身に質問をしていることになるので、自分がどこまで理解できているか確認することができますよ。
同じように、普段の人間関係でも相手の立場になって頭の中で質問をしておけば、短い時間でも相手のことをより良く知ることができます。
上手な聞き手は、相手のことを徹底的に研究します。だから、たとえ初対面の人でも、より深い質問ができるのです。
返報性の法則
人間、人に話を聞いてもらいたいものです。
こちらから質問するより、質問される方がうれしい。
だからこそ、こちらの話を聞いてもらいたければ、まず相手の話をじっくりと聞くことが先です。
また、あいまいな部分がないように「そもそも◯◯とはなんですか?」とか5W1Hを確認するだけでこちらの熱意も伝わります。
心理学では「返報性の法則」といって、人は自分の話を十分に聞いてくれたお返しをしたくなるものだといいます。
まとめ
あなたはよく質問をする方ですか?
適切な質問は、こちらが必要な情報を最大限に引き出す力を持っています。
話すということについていえば、別にりゅうちょうに話せる必要なんてありません。
それよりも自分の理解度についてどこまで自分に正直であるかということの方がずっと大切ですよ。
本を読む、人と話す、物を買う時でも適切な質問ができればより良い出会いも生まれます。
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