「年だから」の一言が脳の老化を早める
僕も40代になりました。
体の衰えというのは意外と感じていないのですが、ある日良くない思考パターンが頭の片隅にあることに気がつきました。それは
「もう年だから」
という言い訳です。
もちろん、40代というのはまだまだ若いと思っていますが、物覚えが悪くなったとか、仕事の効率が落ちたりした時に「若い頃とは違うから」というような考えが出てきてしまう。これは本当に脳に良くないそうです^^;
繰り返すチカラ
大人になって社会人になると、なかなか繰り返し練習するということをしなくなります。それは新しいことにチャレンジする機会が減ってしまうからですね。
社会人になったばかりの頃は憶えることがたくさんあります。はじめて経験することの方がずっと多いわけです。当然生活がかかってきますから必死で憶える。その間はとても脳は活性化しています。
ところが次第に仕事に慣れ、収入もある程度安定してくると、そもそもそれ以上努力する必要性を感じなくなってしまう。もともと脳はラクをしたがるので、目標がなくなれば、チャレンジするよりも安定を求めます。
安定を求め過ぎると脳はエコモードに入ってしまいます。これでは年齢に関係なく、脳はどんどんさびついてしまいますよね。
そこで脳を活性化させるためにおすすめな4つの習慣をご紹介します。
1.思考パターンをたくさん作る
適度なストレスって必要なんですよ。
人は成長しようとか、変わろうと思った時にストレスを感じます。慣れない生活のリズムとか思考パターンを定着させようとするからです。
理解力や判断力は、脳に情報を与えてコードパターンを生成し、それを繰り返しによって強化すると鍛え上げることができます。つまり、微妙な差異をより分ける力を磨いていけば、年を重ねるほど理解力や判断力を高め、脳を進化させることができるのです。
要するに、常に新しいことにチャレンジすることで自分の頭の中にたくさんの思考パターンを作ることができる。そのパターンが多いほど物事に対する理解力とか判断力がどんどん研ぎ澄まされていくということです。
たとえば
読んだことのないジャンルの本を読む
集中して音楽を聴く
いつもと違う仕事のやり方を試してみる
など。
意識的に自分の生活に変化をもたらすことで脳は再び活性化していきます。
2.脳を喜ばせる
脳にとって一番うれしいことはなんでしょうか?それは「自分がやろうとしたことを達成すること」です。
自分が好きなことをやる、目標を立てて達成する。
たとえば趣味の時間を優先させるとか、仕事でもきちんと期日を決めて計画を立てて実行するといったことです。
つまり自分の意思で決めたことを形にするということは脳にとって非常に良いことなんですね。
3.自分を表現する
悲しい話を聞くと、相手の表情や涙、話の内容などの情報から脳神経細胞が同期発火を起こすのです。すると、相手の脳と同様に神経細胞を結ぶループができあがります。
同期発火というのは、わかりやすく言えば「共感」です。
人と人とが「コミュニケーションがとれた」と思う瞬間というのは自分の気持ちや考えが相手に伝わったと感じた時、あるいは相手の気持ちや考えに共感できた時ではないでしょうか。
裏を返せば、考えや気持ちを伝えるとは、「自分の頭の中にある同期発火のループを、相手の脳の中に強く再現すること」とも言えます。
だからこそ、自分が伝えたいことは言葉だけではなく、時には身振り手振りや感情も加えて共感してもらうための情報を増やしてあげる必要があります。もちろんそれはわかりやすく伝えるための相手への思いやりでもあります。
4.記憶力は思考力に比例する
人から憶えろと言われたことはなかなか憶えられないものですが、自分で考え抜いたことというのは自然と頭に入ります。
いわゆる「記憶違い」が生じるのは、記憶というのがじつは非常に主観的なもので、思考しだいで変わりうる可能性を秘めているからだとも言うこともできるでしょう。つまり、脳は「思考したことからしか記憶を生み出せない」のです。
記憶力が良い人ってインプットしたことについて一度ちゃんと自分で考えて理解してからアウトプットしているんですよね。思考力があるということは理解力があるということでもあります。
つまり、脳が思考力を強く発揮したことほど、より強く記にが残るということなんですね。
まとめ
同じことを繰り返す毎日ではなく、新しいことにチャレンジすることを繰り返す毎日にしたいですね。