仕事を通して成長するために必要なこと
おもしろいもので、仕事って損得勘定を考えなくなった時に一気にスキルアップするんですよね。
与えられた仕事を与えられた範囲でやっているだけではそれ以上成長できません。もちろん「これだけやれば会社に認められて、昇給、給料アップするはずだ」って頑張るのも悪くはありません。
でも、もう少し深いところで仕事をしていかないといつか燃え尽きてしまうのも事実。かくいう僕も、会社に認められるために仕事をしている時期がありました。
その結果どうなったか?
まず、イライラするようになりました。
これだけやっているのに認めてくれない、という思いが強くなるからです。
もっと認められて当然だ、という考えになってしまう。
それから、休日もゆっくり休めなくなりました。いつも仕事のことが頭から離れない。自分では楽しんでいるつもりでも、次の日のことを考えると胃がキリキリと痛む。自分自身に対するプレッシャーが強くなっていきました。
それで体調を崩したこともあって、ある時から自分のために仕事をしようと思うようになりました。
では自分のために仕事をするとはどういうことでしょうか?
深く仕事をする
「好き」を活かす
自分の人生観とかライフワークとリンクさせるということです。
一番良いのは、自分が好きなことが仕事になっていることですが、実際にはなかなか難しいんですね。でも今している仕事と自分との共通点は意外と簡単に見つけることができます。
たとえば僕はパソコンが好きでWindows95から付き合いがあります。もう20年以上ですね。
だからといってパソコンの全てを理解しているわけではないし、知らないことはたくさんあります。
ただ、パソコンに向き合ってモノを書いたり、ソフトやパソコンそのものの性能がバージョンアップするにつれてできることがどんどん増えていく、そういうことがとても楽しいんです。
今やパソコンなしでは仕事が成り立たなくなりましたが、「パソコンが好き」というベースがあったからこそ、仕事でパソコンを活用する方法を考えましたし、新しいものはどんどん取り入れることができました。
という流れができたわけです。
仕事をやり切る
自分のために仕事をするということで何より重要だと思うことがあります。
それは仕事をやり切るということです。
「そんなことをしても会社から認められるかわからない」ですか?でもいいんです、まず自分の持っている力をすべてぶつけてみましょう。
するとどういうことが起こるか?
自分を誇らしく感じられるようになります。
それから、仕事の手を抜くことが許せなくなります。
その結果、さらに自分のパフォーマンスを上げたいと考えるようになりました。
これはすべてつながっていて、一度誇らしいと思う自分像を作ってしまうと、それをベースに考えるようになるので、必然的に手を抜けなくなるんです。ラクをしようとしたり、手を抜いてしまうことに違和感をおぼえ始めるんですね。
だからこそ、仕事をやり抜くことが当たり前になり、さらに知識を深めたり、できることを増やしたいと考えるようになるわけです。
そんなことに気が付いてから周りを見渡してみると、さらなる気づきがありました。
損得勘定を捨てる
それは、仕事ができない人はやはり誰かが見ていないと平気で手を抜いているということです。つまり仕事をやり切っていない。自分のためではなく、上司や会社に見せるための仕事でしかない。だから自分を誇らしいと感じることもなく、手を抜くことができてしまう。
そうはいっても損得勘定は消えてなくなるものでもありません。なので、肝心なことは損得勘定は持っていてもいいけど、仕事をするときには切り離して考えたほうが結果的にパフォーマンスは上がるよ、ということなんです。
手を抜かないから偉いとか、いつか認められるはず、という次元の話ではありません。
仕事はやり切れば確実に知識やスキルが身に付きます。仕事をやり切るということは実際に形にすることであり、また、結果を出すということです。それで成長できないわけがないんです。
仕事をやり切ると確実に成長できる
たとえばプレゼンの資料を作る。
パワーポイントなどで作るスライドも、どのような順番でどのような視覚効果を使えばより伝えることが出来るかを徹底して考える。何度もシュミレーションをして、細かい調整を繰り返して完成させる。
それでプレゼンがうまくなるのは当たり前なんです。ただ形だけ作ればいいという人が作ったものと、自分の持っている力をすべてぶつけて作ったものは明らかに違う。
普段から仕事をやりきることが習慣になると、手を抜いているひとのことはすぐに見抜けるようになります。