プライドが邪魔をする
プライドが高くなってしまうと自分の意見が絶対に正しいと思うようになります。後でそれが間違っているとわかっても、ミスを認めたくないという思いが強くなるものです。これは「自分は間違ったことを言うような人間ではない」という過信や「失敗したら自分の評価が落ちるんじゃないか」という不安があるからです。
こうなると相手の話に耳を貸すゆとりがありませんから、そのうち誰も意見を言ってくれなくなってしまいます。
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失敗は次につなげる
なので、「しまった」と思ったその時に、ミスを認めて速やかに訂正するのがベストです。むしろ間違いや失敗を受け入れられずに意地を張ってしまうことの方がよほど恥ずかしいことではないでしょうか。
間違いは自分で認められさえすれば必ず成長につながります。失敗しても「次からは確認を徹底しよう」「準備を怠らないようにしよう」と対策を考えられれば同じ失敗は繰り返さなくなるからです。
ミスは認めて次へつなげる
1の失敗から10の気付きを得る
重要なことは失敗から何を学ぶかということです。
失敗を振り返る時のコツは2つあります。
- 自分を責めないこと
- 失敗の本質はなにかを抽出すること
です。
単純化して考えてみます。
たとえばある問題の答えがAだと思っていたが正解はBだった。だから次にこの問題がでてきたらBを選択しよう。
これでとりあえず同じ問題が出てきたとしても解決できます。
ですがこれだけでは微妙に違う問題が出てきた時に、また間違ってしまう可能性が出てきます。
つまり、応用がきかないわけです。
本質的な問題に気付く
そこで、もう少し原因を深く掘り下げてみます。
そもそもなぜAという答えを出したのか、その根拠を考えてみます。すると、調査が不十分だったり、勉強不足、理解不足があった、などなど「不足」に気付きます。今までは「正解」を覚えるだけで、なぜそれが正解なのかを自分の頭で考えていなかった、という問題の本質に気付けるわけです。
職場で、一度やったことがあることならできるけれども、少し内容が違うだけで「できません」と言ってしまう方はそういう傾向があるのではないでしょうか。「1を聞いて10を知る」という表現がありますが、「1の失敗から10の気付きを得る」気持ちで振り返ることで、1の失敗が何倍もの改善につながります。
気付きを活かす
仕事で同じようなミスを繰り返してしまう人は、タスクをこなす能力がないのではなく、そもそも仕事に対する姿勢に問題がある場合が多いようです。
たとえばミスをしても誰かがなんとかしてくれる、という甘えがあると、集中力を維持できず、小さなミスが多発してしまいます。逆に、これは自分が任された仕事だから責任をもってきちんとやり抜こうと思っていれば、そのタスクの大小に関係なく、できる限りミスのないように気を付けるはずです。
自分の甘さに気付くことができたら、すぐにでも「自分の責任でやってみよう」と心に決めることです。
せっかく自分が足りないことに自分で気付くチャンスを得られたのですから、そのチャンスは具体的な行動によって活かさなければもったいないです。
失敗は気付きの宝庫
まとめ
1つのミスにどのような本質的な問題が潜んでいるかということまで考えると、成長のスピードがアップする。