うまくいっている人の考え方とは?
失敗が繰り返される仕組み
失敗してしまった時、なんて自分はダメなんだと責めてしまうことはありませんか?
人間の記憶というのは思い出すたびに脳の中でその時のイメージが再構築されるようにできているそうです。
そのため、失敗した時のことを思い出すと、その時のネガティブな感情も一緒に再現してしまいます。
つまり、思い出せば思い出すほど、「自分はダメな人間だ」という暗示にかかってしまうため、自信を失っていきます。
失敗するための思考のクセがついてしまうわけです。
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問題を洗い出す
ここで、「そもそも失敗とはなにか」ということを考えてみます。
失敗というのは、気付けなかった問題に気付くことができた、ということです。さらに言えば、解決すべき問題がみつかった、ということでもあります。
なので、自分を責めることより、失敗の原因をしっかりと分析して次の機会につなげることを考えます。
そして原因をみつけたら、それらをひとつずつ見直し、改善していくことで、ほとんどの問題は解決できます。
なので、失敗してしまった後は、問題を洗い出すことを最優先に考えます。
小さな成功体験を思い出す
「失敗体験」を思い出すたびに失敗する思考回路が強化されるのだとすれば、その逆の「成功体験」についても思い出すたびにうまくいくための思考回路が強化されるということになります。
試しにやってみていただきたいのですが、どのように小さなことであっても、過去に「できた!!」とか「うまくいった!!」と思った出来事を思い出すだけで、すがすがしさや誇らしい感覚が戻ってくると思います。
学生時代に先生に褒められた、とか、子供の頃に描いた絵がコンテストで入賞した、とか。
誰にでも「あの時はうれしかったなぁ」と思うことのひとつやふたつは必ずあるものです。
失敗してヘコんでしまった時は、そんなうれしかったことや楽しかったことを思い出すと自信を失わずに済みます。
僕の場合
僕にもそんな経験がいくつかありますが、そのひとつが高校時代、授業中に英語の先生に褒められたこと。
当時50代の小柄な女の先生で、いつもおしゃれな格好をしていました。
それでいてストレートな物言いがとてもカッコいい、そんな印象です。
僕は学校の勉強は苦手な方でしたが、その先生の授業は楽しく、英語の授業だけは好きでした。
成績そのものは決して良くありませんよ。
でもわからないなりに何度も辞書を引いたり、テキストを読み返しました。
ある日の授業中、先生に質問された時、うまく答えることができたんです。
先生はみんなの前で「あなたはよくやっているね」と褒めてくれました。
その時はなんだか恥ずかしくて照れ笑いするしかありませんでしたが、思い出すたびに「あぁ、人に認めてもらえるってうれしいもんだな」と胸が熱くなります。
あなたの思考のクセはどちら?
思考には人によってクセがあり、大きく分けて二つあります。
- 失敗をひきずってしまう(ネガティブシンキング)
- うまくできたことを大切にする(ポジティブシンキング)
ポジティブシンキングの習慣を持っている人は自分の良いところに目を向けるので、自然と物事がうまくいくように選択しています。
ネガティブシンキングの習慣を持っている人は過去にこだわるあまり、自分の悪い所ばかり気になって積極的に行動できません。
つまり、結果を変えたければまず、自分の考え方を変える必要がある、ということです。
結果はどうあれ、「うまくいったこと」に目を向けることを習慣づけましょう。
ネガティブシンキングはストレスの元
僕はもともとネガティブシンキングでした。
物事の悪い面ばかり考えていると、ストレスがたまり消耗しやすくなります。そのため、生産的なことにエネルギーが使えないので問題を解決することもできないわけです。
喜びを育てる
僕がネガティブシンキングから離れることができたのは家族と趣味の存在があったからです。
僕にとって家族と過ごす時間、ピアノを弾いたり読書をする時間はかけがえのないひとときです。
この時間を大切にしていくうちに、ネガティブな考えが入り込んでこなくなりました。
「うれしい」とか「うまくできた」といった日常の小さな喜びを大切にすることで、ポジティブシンキングになっていきます。
まとめ
失敗から学び、小さな成功体験を大切にしていればポジティブシンキングは自然と身に付いていきます。