「仕事を磨く」という考え方
働くということには大きくわけて2つのメリットがあります。
ひとつはお金を稼ぐこと
もうひとつは自分が成長すること
同時に僕は、働くという事には2つのデメリットがあると思っています。
ひとつは自分の時間を天引きされること
もうひとつはやらなければならない仕事もあるということ
だからといって悲観することはありません。
たとえば
働いている時間に自分が成長できれば、働いている時間はすべて自分にとって有益なものになります。
あるいは自分が大好きだったり得意な分野で仕事ができれば、「好きなことをしてお金もいただける」状態にすることだって不可能ではありません。
そんなのは理想だよという方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はそれでもその理想に、毎日1mmでもいいから近づけたいと思って仕事をするようにしています。
というのも、仕事というのは意識しないと決して磨かれないからです。
こだわりが価値になる
たとえばパソコンのキーボードを打つスピードもそうですし、メールの管理や部下に対する指示の出し方、目標を達成する方法なんかもそうです。
毎日毎日やっていることだから、誰でも時間がたてばその分野のプロになれるかといえばそうとも言えません。やはり自分で「もっとこうしたい」という具体的な目標をもっているからこそ、自分に何が足りないかが見える。
だから「今度はこうしてみよう」「明日は30分短縮しよう」というように、毎日ピンポイントで改善されていく。
他の人から見たらわからないようなことにこだわり続ける。
そのこだわりが積みかさなった結果として、作業のスピードがアップしたり、間違いがなくなったり、多少のトラブルにも動じなくなる。
いえ、そういう人間がたくさんいたら、その会社は本当に強いだろうなと思うんです。
自分がみんなの「モデル」になる
じゃあそういうモデルというか、目標とする具体的な理想像をどのように掲げるかかといえば、そこはやっぱり経営者だったり直属の上司がモデルになるのが一番です。
「あの人のようになりたい」とか、「あのポジションになるとこれくらい給料がもらえる」ということも含めて、特に若手の社員には明確な絵をきちんと見せていく必要があります。
それが経営理念とか人事評価制度といったものなのでしょうが、これがわかりにくい、読んでワクワクするようなものでなければ意味がありません。
僕自身15年近く会社勤めをしてきてつくづく思うことがあります。
それは会社に期待してはいけない、ということです。
「上司がもっと○○だったら」
「給料がもっと高かったら」
「仕事がもっと楽しかったら」
こういうことを考えてしまうのは、「会社」というものに過度に期待をしているからです。いえ、期待すればするほど自分の上司への不満が強くなり、毎月給料明細をみるたびにため息が出ます。
でも冷静になって考えてみたら、自分がコントロールできることというのは結局、自分自身のことだけなんです。
会社に給料を上げてもらうのを待つより、自分が「これくらいの給料はもらってあたりまえ」というレベルに成長する方が確実です。もちろん簡単なことではありませんよ。ですが会社に、上司に評価されることを期待して待っている時のような嫌なストレスはなくなります。
毎日コツコツ自分を磨く、ということがあたなの働き方を変える第一歩になります。