運動は体にも脳にもメリットしかない
ミトコンドリアってなんだっけ?
ミトコンドリアというのはほとんどすべての生物の細胞に広く含まれている「細胞内構造物」のひとつです。
このミトコンドリアが人間にとってとても重要な役割を担っています。
ミトコンドリアは細胞の中で呼吸をしてエネルギーを作っています。
たとえば僕達が肺から吸い込んだ酸素は、血液によって体内の細胞に運ばれ取り込まれます。
そして酸素はミトコンドリアによって糖や脂肪を燃やす燃料として使われるんです。
そこから発生したエネルギーを利用することで体温を保つことができますし、何事もなく日常生活を送ることができるというわけです。
ミトコンドリアの元気がなくなると、エネルギー源である脂肪やブドウ糖がだぶついてしまう。われわれの体では、だぶついた脂肪やブドウ糖は、すべて脂肪(中性脂肪)として蓄えられる。そして肥満になってしまうのだ。 参考文献 伊藤裕『臓器は若返る』※以下同じ
というわけで、ミトコンドリアと肥満は密接に関係しているようです。
要するに、ミトコンドリアが元気になれば脂肪をためこまなくなるのでダイエットにつながる、ということですね。
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筋肉を増やすメリット
結論から言えば運動をするとミトコンドリアは元気になって活性化します。
体の中のミトコンドリアの80%は筋肉の中にいるそうです。
なので体を動かすことでミトコンドリアをより活性化させることができる。
基礎代謝が上がるってことです。
ミトコンドリアは、筋肉でのエネルギー不足、酸素不足を感じてどんどん増えようとする。だから、理想的には、きつめの運動をできるだけ長く続けることが好ましい。
ここで言う「きつめ」というのは、いきなり走ったり泳いだりということではなく、ウォーキングでもいいと思います。
そのかわり大股でできるだけ腕も大きく振って歩くようにすると体幹も鍛えられるので効果的ですよ。
もちろんメタボの方はまず取り過ぎているカロリーを制限することが大前提ですが、筋肉を鍛えなければミトコンドリアはどんどん弱っていくのは間違いないようです。
チェック
常に新しい目標を設定する
目標って達成してしまうと気が抜けてしまいますよね。
たとえば「自分」と「目標」がゴムひもで結ばれているイメージを持ってみてください。
目標はそれが今の自分と遠ければ遠いほど、ゴムひもがグーっとひっぱられる。
そのテンション(張り)がエネルギーを生み出します。
その代わり、目標に近づくほどそのテンションは弱まっていくために気が抜けてくるわけです。
ということは、目標を達成出来そうな段階に来たら、すぐにまた別の目標を立てればそのテンションは一定に保たれます。
このテンションが僕たちを活動的にしてくれるので、目標は定期的に更新しなければいけないということになります。
やる気が出ない時ほど体を動かす
とはいえ、頭ではわかっていても気分が乗らないということもあります。
そんな時、軽い体操をしたり外を歩くとエネルギーが湧いてくる、ということありませんか?
これはある意味、強制的にミトコンドリアを増やして活動的な状態にしているわけです。
だるい時ほど、やる気が出ない時ほど少し強引に体を動かした方がいいんです。
体を動かして脳にきちんと血液がめぐれば自然と頭の働きも良くなってきます。
ポジティブに物事を考えられるようになります。
運動は体だけではなく脳にもいいんです。
ちなみに僕は毎日最低30分はほぼ全力に近いスピードで歩くことにしています。
あと、1日10分程度ですが筋トレ(腕立て伏せ、スクワット、ダンベル)も行います。
これをやるだけで身体がポカポカしてきて意欲的になれます。
もちろん体が引き締まれば見た目もカッコ良くなるので一石二鳥です。
自分だけのポジティブスイッチを持つ
自分で自分をポジティブな状態にもっていくというのはとても大切ですよ。
みなさんそれぞれ独自の方法があると思いますが、自分が「これをやれば心が軽くなる」とか「これを続けているから活動的になれる」という具体的なスイッチ(方法)を持っていると、「外的な要因」に左右されなくなります。
「外的な要因」というのはたとえば天気が悪くて憂鬱だとか、職場や学校の人間関係がうまくいってないとか、あるいは失敗してしまった事とかそういうことです。
僕は「モチベーションを維持できる」というのはすごい能力だと思っています。
まとめ
運動をすると体でどのようなことが起こっているのかを知っていると、体を動かすことに対する認識が変わってくるのではないでしょうか?
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