仮説思考を極めろ
仮説と検証
仮説を立てる、というとちょっと大げさに感じられますが、
「もし○○だったら」
ということは普段から考えますよね。
ではどうして仮説を立てるのかと言えば、目標を達成するためです。
問題を解決するためです。
まず目標があって、それを達成するためのルートをいくつか考える。
このルートが仮説というわけです。
そしてどのルートがもっとも目標を達成するのにふさわしいかを確かめることを「検証する」といいます。
仮説は検証とセットになってはじめて具体的な結果を生み出すことができます。
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解決ルートを探す
カーナビをイメージするとわかりやすいかもしれません。
目標地点を設定すると、いくつかルートが表示されます。
最短で行けるけれども高速料金がかかる
距離的には長くなるけれども渋滞は避けられる
時間はかかるけれども一般道でたどり着ける
その時の条件によってどのルートが最適かを選択するわけです。
これはカーナビがデータを収集してすべて計算してくれるからこそ可能なことですよね。
ただ、現実のビジネスではなかなかそうはいきません。
売上予算などの目標地点を設定することはできても、ルートは自分で開拓しなければいけませんから。
ではどうやって開拓するかと言えば、データを集めるしかありません。
いわゆるマーケティングですね。
お客さんのことがわかってるからこそ、「このターゲット層のお客さんならこういう商品を買ってくれるはずだ」というような仮説を立てることができるわけです。
実店舗がある接客業であれば、まさに目の前のお客さんをよく観察する。
仮説を立てるにはデータが必要なんです。
仮説は自由に立てる
とはいえ、得られたデータだけでは考えられる仮説は限られてしまいます。
頭の中に「画」を描き(できれば静止画ではなく動画で)、それに関連する人々や物事を意識することが、物事を多面的に見るコツです。 ビジネス仮説力の磨き方 (グロービスの実感するMBAシリーズ)より以下同じ
得られたデータを元に、さらにそのデータをいろんな角度から光を当てて思いもよらなかった仮説を立てていくわけです。
『ビジネス仮説力の磨き方』によると、「創造的な仮説を考えるコツ」として
探り出す質問をする
見方を変える
奇抜な組み合わせをしてみる
アイデアを採用し、応用し、さらに改良する
ルールを変える
アイデアの量を増やす
試してみて、評価する
失敗を歓迎する
チームを活用する
ということをあげています。
そしてさらに
そこから何が言えるのか?
を繰り返す。
出てきたアイデアを具体的な行動まで掘り下げるわけです。
目的地にたどりつくルートが多ければ多いほど、最適なルートが見つけやすくなります。
このようにしてルートが絞り込めたら検証をする必要が出てきます。
仮説を検証する
仮説の段階では見えない問題がたくさん潜んでいます。
なので、それが本当に最適かどうかを確かめる必要があります。
リスクはいたずらに避けようとするのではなく、適切な仮説検証行動をとることで低減が可能となることを意識すべきなのです。
あらかじめデータを集め、仮説を立てて十分な準備をする。
その上で実行に移した時にどのような問題が発生するのかを記録していくわけです。
この検証作業で得られたデータは会社の貴重な財産ともいえます。
この流れを作ることで「仮説力」はどんどんアップしていきます。
まとめ
新しいことにチャレンジする時はリスクはどうしてもついてまわります。
ですがきちんと段階を踏んで仮説を立てていくことでリスクは最小限にしながら問題を解決できるようになりますよ。