不安の「正体」とは?
不安はストレスの元
僕も若いころは心配性でした。
翌日仕事で失敗したらどうしよう、結果を残せなかったら・・・。
そう思うと胃がキリキリ痛む、という時期もありました。
不安なのは自分に自信がないからです。
うまくいく可能性より、うまくいかない可能性を信じてしまう。
そんな状態です。
ネガティブなことしか考えられないと何もしなくても消耗するんですよね。
それだけ不安が多い毎日というのは大きなストレスになっているわけです。
不安はむしろまっすぐ向き合うことできれいになくなっていきます。
photoLetting Go by Mitchio
スポンサーリンク
1.成功体験を上書きする
不安になる原因としては他に、「イヤな思いをした経験」を思い出してしまう、というのがあります。
苦しかったり悲しかったり辛かったり。
「さみしい」というのもそうでしょう。
僕たちはネガティブな感情を思い出させるものに対して不安になるんですね。
だから過去の失敗を引きずってしまうとなかなか先に進めない。
先に進むためには不安の原因と真っ直ぐに向き合う必要があります。
自分はどんなことが不安で、どうすればその不安を取り除けるかを考えるわけです。
例えば通勤途中の道で歩いていて石につまずいて転んでしまった。
周りでそれを見ている人もいた。
痛い思いもするし、恥ずかしい思いもする。
歩くとまた石につまずくんじゃないかと不安でたまらない。
この不安を取り除くには、次に同じ道を歩く時に石につまずかないように注意して歩くしかありません。
そして「つまずいてイヤな思いをした」という記憶を、「つまずかずに歩けた」という成功経験で上書きする。
この経験を繰り返すことで不安な要素がなくなります。
2.不安要素を書き出す
なので、まずは不安の原因を具体的に特定しましょう。
不安要素をすべて書き出し、ひとつずつ具体的な解決策を考えていきます。
例えば明日会議があるとします。
あなたは会議のことを考えただけで気が重くなります。
そのまま心ここにあらず、といった状態でご飯を食べ、テレビを観て布団にもぐりこんでも気になってなかなか寝付けない・・・。
これ、もったいないですよね。
まずは気が重くなる理由を考えてみましょう
成績が良くない
準備ができていない
人前で発表するのが苦手
上司の説教を聞かされる
会議が長過ぎる
などでしょうか?
このひとつひとつに対して「今できること」を具体的に書いていく。
成績が良くなかったというのは結果ですので、その結果そのものは変えられません。
ですがそこから学んだことを次に生かすための具体的な戦略があるのであれば、それを堂々と発表すればいいわけです。
準備が足りていないと感じているのであれば、残された時間は少ないとしても、その時間で精一杯の準備をすることはできます。
少なくとも不安を抱えて無気力になってしまうよりずっと生産的です。
このようにして具体的に不安要素を洗い出せば、それを払拭するための具体的な行動も見えてきます。
「それはわかっているけど、そのための一歩がなかなか踏み出せない」ですか?
それは自己評価を上げることで解決できます。
3.自己評価を高める
不安要素をひとつひとつ解決していく過程で自信もつきますし、自己評価も高くなっていきます。
これは言ってみれば自分の中でマイナスだと思う部分をプラスに変えたからです。
自己評価を高めるにはもうひとつの方法があります。
それは自分を褒めることです。
自分を褒めるということは自分を肯定するということです。
自分にないものではなく、自分が今持っているものに目を向ける。
それは物理的なモノでもいいし、あなたが持っているスキルや知識でもいいんです。
自分を褒めることでも自己評価は高くなります。
不安に立ち向かっていく第一歩が難しい、という方は、まず自分を褒める習慣を身につけてからでもいいと思います。
まとめ
不安のない人生なんてありません。
先のことは誰にもわかりませんからね。
でも不安な要素が見つかった時にすぐに対処できるだけのチカラをつけておくことはできます。
不安になったら不安と向き合う。
これでほとんど解決できたようなものですから。
[amazonjs asin="4262123553" locale="JP" title="感情の整理術 不安のスパイラルから脱して「きもち」がらくになる"]