自分の頭で考える
入社して間もない頃はわからないことだらけ。
教わったことを理解する、わからないことは調べる。
自分の頭で考えざるをえません。
ですが仕事が慣れてくるとたいていのことはルーティーンワークとして処理できるようになります。
これらをさらに仕組み化していくと短い時間にたくさんのことができるようになります。
でもそんな効率化を進めていくとどうなるか?
・・・どんどん頭を使わなくなってきます^^;;
それまで疑問に思っていたことにも反応しなくなる。
怖いですよね。
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仕組み化のデメリット
仕事で生産性や作業効率をアップさせることはとっても大切です。
会社で一番大きな割合を占めるコストはなんといっても人件費。
一人当たりが作る売上、利益が大きければ大きいほどそのコストは下がっていきます。
でも仕組み化し過ぎると後からその仕組を変えるのがとても大変になります。
これは構造上の問題というよりは「めんどくさい」という心理的な問題の方が大きいんですね。
それも入社当初はなんでもなかったことでさえ、めんどくさく、大変なことのように思えてしまう。
人間の脳はそれだけラクをするようにできているんです。
仕組みというのは常にメンテナンスが必要。
一度仕組みを作って「はい、おしまい」では長い目で見ると仕事の質を下げることになります。
ゼロから考えるメリット
僕が経理の仕事を兼任した時、前任者からほとんど引き継ぎのようなものがありませんでした。
そう、自分ですべて作り上げなければなりません。
そのために何冊も本を読み、会計ソフトの使い方もマニュアル片手になんとか覚え、より効率的に業務を行えるように工夫する日々が続きました。
僕にとっては大変でもありましたが同時に、とても有益な時間でした。
もし完璧な仕組ができているところにポンと入り、ただそのやり方を教わるだけだったら身につく知識やスキルは本当に限られたものだったでしょう。
ゼロから立ち上げなければならない環境というのは見方によってはとってもラッキーなんですよ。
あなたはそこに参加しなかった人たちの何倍もの知識や体験を得ることができるのですから。
仕組みを壊す練習をする
「今までこうしてきたから」という習慣とか風習はたくさんありますよね。
教わったことを教わった通りに一生懸命にやる。
とっても大事なことです。
でもいつまでもそれでは成長できません。
たとえば経営学とか心理学を勉強していくと物事をいろんな角度からみられるようになります。
仕事というものを客観的に見られるようになるには、仕事以外の時間にどれだけ勉強できるかにかかっています。
職場やその業界にどっぷりつかり過ぎると、知識や経験がどんどん偏っていきます。
いろんなジャンルの本を読んだり、自分とまったく違う業界の人と接する時間を作るなど、意識的に「自分の仕事」から離れる工夫をする必要があるわけです。
自分の頭で考えるための3つの質問
仕組みの中に埋もれてしまわないようにするとっておきの質問があります。
- なんのために仕事をするのか?
- 会社とは何をするためのものか?
- 仕事とはいったいなんなのか?
これを常に自分に問いかけていくわけです。
言われたことを言われた通りにやるだけなら極端な話が、誰でもいいですよね。
でもひとつの問題に対して考え抜き、いろんな角度から具体的な解決策を提案できる存在はとても貴重です。
まとめ
仕事は日々進化させていく必要があります。
時代の流れに合わせ、必要であればそれまでの仕組みを壊してゼロから作り直す。
会社を変えることができる人は自分の頭で考え抜ける人です。