親が子供にできること
子供にとって一番良い選択は?
僕には子供が3人いまして、小学生の娘1人と幼稚園児2人です。
まぁ毎日よくケンカをします。
ずっと一緒に遊んであげれば良いのですが、実際はなかなかそうもいきません。
ケンカになる原因をよく観察していると、本人なりの理由があるようです。
- おもちゃを取られた
- 嫌なことを言われた
- たたかれた
- 自分の思い通りにならなかった
小さいうちは相手からされたことに反射的に行動してしまうので、たいていは
おもちゃを取られた→取り返す
たたかれた→たたき返す
思い通りにならない→ふてくされる、暴れる
そして最終的には
ケンカになる→怒られる
という感じになります。
このサイクルを断ち切るのは言うまでもなく親の役割です。
子供に「どうしてケンカばかりするの?」
と責めても問題は解決しません。
というより、子供が成長しません。
子供はそうする方法しか知らないからそのような行動をとっています。
その点を踏まえたうえで考えたい5つのポイントを紹介します。
画像On choices by Cea.
スポンサーリンク
①選択肢を増やす
ケンカをしてどちらかが泣いていたりすると、つい泣かせた側を一方的に怒ってしまいがち。
でもよくよく話を聞いてみると、必ずしも泣かせた方が悪いとは限りません。
例えばおもちゃをめぐってケンカになることはよくあります。
人が遊んでいるおもちゃの方が良く見えてしまい、つい遊んでいるところを無理やり奪い取ってしまう。
そうして子供は自分が気に入っているおもちゃが取られるのも嫌ですが、自分の手元からおもちゃがなくなること自体が嫌だという場合もあります。別のおもちゃと交換するならいいよ、という感じです。
なので、もしどうしてもそのおもちゃが使いたければ、「他のおもちゃと交換できないか聞いてごらん」と教えています。
そしてもしダメだったら、後でだったらいいか聞いてみます。
そうやって子供の中に選択肢を増やしてあげることで、おもちゃをめぐるケンカはだいぶ少なくなりました。
あとは、ただかまってほしいからちょっかいを出すということもありますね。
そういうことをケンカのたびに子供に聞いてみます。
聞くということは子供に説明させるということです。
相手に自分の気持ちとか感情を言葉で伝える練習になります。
ちなみに、これは親自身が子供に接するときの選択肢を増やすことにもなります。
ケンカしている→怒る
ではなく
ケンカしている→お互いの言い分を聞く
も可能だということです。
②責任を持たせる
「なんだかんだいって最後は親がなんとかしてくれる。」
子供がこう思ってしまうと部屋を片付けないし、言わないと宿題をやらなかったり、夜ふかしもしてしまいます。
親としては「毎日同じことを言わせないで!!」、と思ってしまいますが、習慣になってしまうと子供がそのサイクルから抜け出すのはとても難しくなります。
言われること自体に免疫ができてしまって、ちょっとうるさく言うくらいではまったく効かなくなります。
なので、
どこかのタイミングで「それはあなたのやるべきことだから」と突き放す必要があります。
部屋を片付けなければ次の日もそのまま
歯を磨かなければ虫歯になる
宿題をやらないで寝てしまえば翌日そのまま学校に持っていくことになる
それでもじっと我慢してそのままにしておきます。
親としては我慢できなくなって手伝ってしまうことが多いですが、そうやって子供から「嫌な思いをする経験」を奪えば奪うほど、子供はますます自分のことをやらなくなります。
そのうち自分が嫌な思いをするのは嫌だから、自分でそうならないようにしようと思い始めます。
それが少しずつ子供の自立心を育てていきます。
残念ながら、僕たち親は子供が死ぬまでずっと一緒にいてあげることはできません。
だからこそ親も黙って我慢することも必要かもしれません。
③褒める
大人でもそうですが、褒められてうれしくない人はおそらくいないと思います。
普段からどこか褒められないかを考えていると、子供をよく観察するようになります。
この時、他の子とか一般的なものを基準にしない方が良いと思います。
この子としてはここが良くなった、できるようになった、という視点を持っていると、褒めるポイントはわりとたくさん見つかります。
⑤にもあるように、意図的に子供に役割を与えて子供を褒める機会を作ってあげることも効果があります。
[amazonjs asin="4569660231" locale="JP" title="子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)"]
④ルールを守らせる
わかりやすいのがテレビやゲームだと思います。
黙っていると際限なく画面を観ています。
僕は時間を守らない場合は有無を言わさずテレビを消したり、ゲームを取り上げます。
はじめは騒ぎ立てますが、「ルールを守れなかったのだから仕方がないよ」とつっぱねます。
「テレビを観てから宿題をやる」
そう言ってやったためしがありませんでした。
というのも、夜ご飯を食べてテレビを観たら間違いなく眠くなるからです。
なので、基本的にできれば夕食前、少なくともご飯を食べたらすぐに宿題を終わらせてからテレビなりゲームをやるようにさせました。
そのルールを守らせるのが大変なんだよ、という話になりますが、これにはルールを守らなかった場合のペナルティに加えて③の「褒める」ことが必要だと思います。
ペナルティとしては当然のことながら、守らなければ例えば翌日は1日テレビは観られない、1週間ゲームができない、等が一番本人には効くわけです。
同時に、普通に時間を守ることができたときは「よく守れたね」と褒めるようにします。
実際には完全に守られることは少ないのですが、やはり褒められる方がうれしいので、以前より時間を気にするようになりました。
⑤任せる
子供は役割を与えられるととても喜びます。
その点では子供に家の手伝いをさせることはとても大切だと思います。
頼まれたことをやると「できた」という達成感が得られる。
「よくできたね」と褒められることで自己評価が上がる。
どのような小さなことでも「これは任せたよ」と言えるものを少しずつ持たせてあげるわけです。
まとめ
育児に杓子定規のマニュアルはないと思います。
ルールを作っては破られるし、昨日うまくいったことが、今日できない、ということもまたよくあります。
それでも僕が常に念頭においていることは
子供が一日でも早く自分の足で歩けるようになること
です。
そのようなやり取りの中で子供が自分の頭で考えて行動できるようになってくれれば良いなと思います。
自分をしっかりともっていれば学校でも、大人になってから組織の中でもうまくやっていけるはずです。
先回りしてなんでもやってあげたり、毎日同じことで怒るということは子供にとっては成長の妨げになるようです。
そのためにまず親が「子離れ」できていなければいけませんが。
僕もまだまだ未熟者ですが、参考になれば幸いです。
[amazonjs asin="4778201914" locale="JP" title="才能を伸ばす「自立の子育て」―子供を“秀才”にした親がしていたこと"]