自分を磨けば仕事は変わる
好きなことを仕事にできることが一番ですが、現実としてはなかなかそううまくいきません。
ただ、「それでは、あなたは本当は何をやりたいんですか?」と聞かれるとそれはそれで明確な答えを持っていなかったりする。
そんなモヤモヤした状態で働くことは、それ自体がストレスになります。
仕事の疲れ+辞めたい気持ち
でますます仕事がストレスになってしまうわけです。
そこで僕がおすすめしたいのが、「自分を磨く」という選択です。会社にぶらさがることなく、転職をせずに自分の価値を高めることです。
自分を磨く
どのような立場にいたとしても、学べることはあります。
また、ひとつのことを深めて自分の価値を高めることだってできます。
一番悪いことは、自分の環境を嘆いて何もしないこと。
少なくとも「自分にはこれがある」というものがないうちに転職を考えるのはちょっと早計です。
自分なら雇うか?
逆の立場で考えてみるとわかるのですが、自分が人を雇う立場だったとして、「前の会社は自分に合わないので辞めました」という人を雇いたいと思うか、ということです。
会社が雇いたいと思う人はどういう人かといえば、こちらが望んだことができるかどうか、ということです。
いえ、それだけ、といっても言い過ぎではありません。
どんなに人柄が良さそうでも、どれだけ「努力家」でも、頼まれたことができなければ雇う価値がないと判断されてしまう。
働く人口がどんどん減って行く中で雇う側はむしろ今までよりもずっと厳しい目で見ているわけです。
まして働き方改革、残業してはいけない、という環境の中で、限られた時間で高い生産性を発揮してくれる、そんな人が欲しいはずです。
なので、「ちょっと自分には合わなかったので」くらいの理由で転職をしてくる人を採用するのは会社として大きなリスクがあるわけです。
だからこそ、今の自分が今の環境で学ぶことはもうないのか、深められることはないのか、じっくり自分の足元を見てみましょう。
ダメな人からも学ぶ
身近に「あの人のようになりたい」と思える人がいれば幸せです。
ですが、理想の上司に巡り合うこともまた難しいですね。
ただ、部下の話を聞かない、仕事が雑、えこひいきをする、そんな「ダメな上司」からだって学べることはたくさんあります。
僕も社会人になって数名の「上司」を持つことになりましたが、中にはそういうダメな上司もいました。
その時僕はどう思っていたかといえば、「自分はこういう上司にはならない」と決めていました。いわゆる反面教師にしようと思っていたわけです。
僕は成功している人から学ぶことも大切ですが、ダメな人、うまくいっていない人から学ぶことも同じくらい重要だと思っています。
なぜなら、そこで「どうしてダメなのか」「なぜこのひとはうまくいかないのか」ということを分析することで、その分析したデータが自分が部下を持った時に確実に行かされるからです。
ひとつのことを徹底的に磨き上げる
僕の場合は仕事で使うパソコン業務は徹底して学びました。
データの活用方法からプレゼンで使うスライドの作り方、報告書の作成といったものから、お店のチラシやポスターの作成、ホームページの更新まで、とにかくパソコンでできる仕事は一手に引き受けることにしました。
そのために身銭を切って買った本もたくさん買いましたし、どうしても高い専門書などは上司にお願いして経費で買わせてもらったこともあります。
これが、僕が「必要最低限のことだけできればいい」と考えていたら、そこまで徹底することはなかったと思います。
もしそんな状態で僕よりもパソコン業務に詳しい人間が入ってきたら僕の価値はなくなってしまいます。
だからこそ、自分は磨き続けなければいけないし、同時に新しいことも積極的に取り入れていかなければいけない。
「あいつには絶対に追いつけない」と思われるくらい、自分がこれだと思った分野については会社の誰よりも先にいっている必要があるわけです。
「自分のため」でいい
自分を磨くということはそういうことです。
ではそれは全て会社のため、経営者のためか、と言えばおそらくそれは違います。
僕は自分自身の成長がうれしいし、成長して行く自分が誇らしいと思うから自分を磨き続けている、といったほうが正直な答えかもしれません。
その結果として会社に貢献できれば、自分を磨き、成長することと会社の評価が直結してくる。重要な仕事も任せられるようになります。
そのサイクルができてくると、簡単に「会社を辞めようかな」なんて考えなくなります。
少なくとも、今の環境で学び、掘り下げる価値のあるものがあると思えるうちは、「今ここにいること」に意味があるということですから。