ストレスがあるから成長する
ストレスが強い環境ではホルモンバランスが崩れます。
すると免疫力が低下して体調を崩しやすくなったり、記憶力が低下したりすることがわかっています。
ではストレスそのものが悪なのかといえば、決してそうではありません。
ストレスというのは言ってみれば「目の前の現実」と「実際の自分」との関係を知るためのバロメーターのようなものです。
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ストレスの受け取り方
ストレスが強いということは、それだけ目の前にたくさんの問題があって、それに対処しきれていないということです。
逆に毎日決まったことを行うだけなら、それほどストレスを感じないのではないでしょうか?
たとえば急に仕事が忙しくなれば誰でも「忙しくて大変だ」というストレスを持ちますよね。
大事なことはこの「大変だ」というストレスをどう受け止めるかなんです。
ストレスから逃げるとストレスは増える
仕事が大変だからと食べたり飲んだりすることで発散しようとしても、次の日になれば「仕事が大変」という事実は何も変わりません。ストレスが強い状況は続くわけです。
いつも忙しくて大変だと騒いでいる人ほど、なぜ忙しいのか、どうすれば定時に帰ることができるか、ということを考えようとしません。
ストレスを受け入れるとストレスは向上心に変わる
一方、「忙しくて大変だ」というストレスを受け入れると状況が変わってきます。
ストレスを受け入れるということは、ストレスの原因に向き合うということ。
仕事のストレスであれば、そこに解決すべき問題がある、ということを教えてくれているわけです。
もともと人手が足りてないのかもしれないし、作業の効率が悪いのかもしれない。
「そもそもなぜ忙しいのか?」と、こちらからストレスの元に踏み込んでいく。
そこで自分の仕事のやり方を見直してみようと改善するきっかけにすることができます。
また、人手があれば生産性がアップするという根拠があれば、会社に要求することだってできるはずです。
チェック
デキる人はストレスを利用する
その点、向上心があり、新しいことにチャレンジしている人ほど日々のストレスは大きいと思います。
それでも体調を崩したりネガティブにならないのは、ストレスを受け入れ、改善できることは改善して、
今の自分でできるベストを尽くしているからです。
目標は小さくするほど行動しやすくなる
目標設定にもストレスは大きく関わっています。
高すぎる目標を設定するとそれがストレスになってやる気がなくなった、なんてことがありますよね。
これも、ストレスの元である目標の設定に問題がある場合が多いです。
最終的な目標、ゴールは高くてもいいんです。
今日の自分は何をするか?
たとえばざっくりと10年後にこういう自分になっていたいな、という目標があったとします。
でもそれが今の自分とあまりにもかけ離れているとそのために何をすればいいのかがはっきりしません。
そこで、5年後、3年後、1年後と少しずつさかのぼっていって、それまでにどうなっていなければいけないのか逆算してみましょう。
そして1ヶ月後、今週、最終的には「今日の自分」はそのために何をするか、というところまで考えると、10年後の自分と今の自分がしっかりとリンクします。
今日の自分が10年後の自分につながっているという確信があれば、時間やエネルギーの使い方も変わってきますよ。
チェック
まとまった時間はとれない
まとまった時間って取れないものですよね。
いえ、まとまった時間が取れるのを待っていては何もできません。
いかに細切れの時間を有効に使うか、その積み重ねが「明日の自分」につながるわけです。
僕は本は15分単位で読むことが多いです。夕食後に15分、寝る前に15分、といった感じですね。
その他にピアノの練習を20分、筋トレを10分といったように、やりたいことを小さく分けて、仕事から帰ってから寝るまでの間に差し込んでいくイメージです。それでも時間がある時はテレビゲームをやったりしています。
まとまった時間ができてから、とか、この時間にこれをやらなければ、とあまりガチガチにしてしまうとそれこそストレスになります。
チェック
作業興奮を有効化する
やる気を起こすために必要なことは、決してムリをすることではありません。
今の自分にできること、好きなことから手をつけることです。
「楽しい」「気持ちいい」という感覚を維持できると作業をテキパキとこなせる状態になります。
これを「作業興奮」といいます。
僕は趣味でピアノを弾きますが、練習する時は必ず自分が好きな曲ややさしい曲から始めることにしています。
ピアノを弾くということは、楽譜を見て音をイメージし、そのイメージ通りに鍵盤をタッチするという一連の動きがあります。
「楽器を弾くための脳」が動き始めるまでに少し時間がかかるので、自分が弾きやすい曲で作業興奮の状態にしてから、難しい曲にチャレンジする、という順番にした方が練習がスムーズになりました。
チェック
記憶するためのアウトプット
アウトプットを前提としてインプットをすると記憶に残りやすいです。
自分が本当に理解できているか、記憶に残せているかということは、一度アウトプットをしてみないとわからないんですよ。
たとえば本を読んでわかったつもりになっていても、いざ誰かに「その本の内容を簡単に説明してみて」と言われたら、意外と説明できないものです。
もちろんすべてのことを憶えている必要はないのですが、なぜその本を読もうと思ったのか、どんなところが役に立つと思ったのか、ということが説明できないのであれば、わかったつもりで満足してしまっている可能性が高いです。
なので、大事だなと思ったことは積極的に誰かに話してみたり、書き出したりしてアウトプットすることで正確にインプットされます。
まとめ
目標は逆算して今の自分とリンクさせる。
明日のことは「明日の自分」に任せればいい。
記憶したいと思うことは、積極的にアウトプットすることで正確にインプットされる。
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