まだまだスピードは上げられる
なんのためのスピードか?
仕事のスピードがアップすれば、その分自分の時間を作ることができます。もし1日1時間仕事に当てる仕事を減らすことができたら、1ヶ月で20時間以上自分がやりたいことに時間を使うことができるということになります。逆に言えば、本来作り出すことができる20時間分を毎月無駄にしているかもしれない、と考えることもできます。
そこで今回ご紹介するのが『スピードハックス』です。
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途中経過はマメに報告し合う
会社で報告書や予算案などを作成する場合、一気に仕上げてから上司にみてもらおうと思うと、せっかく時間をかけて作り上げても後から根本的にやり直さなければならない事態も起こってきます。
これを避けるには
作っている途中の段階から、自分が意図していることがきちんと伝わっているかを繰り返しチェックしてもらう(P26)
スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術
ようにするといいです。途中で何度も確認し合うのは一見時間がもったいないように思えますね。でも9割以上できてからやり直すより、5割くらいで確認してからすり合わせを行った方がトータルで考えると大きな時間のロスを防ぐことができます。
取り掛かればやる気は自然と湧いてくる
やる気がなかなか起きない時というのはよくあります。そういう時に、やる気が出るのを待っているのもまた時間のロスとなります。
まずはやる気が起きなくても仕事に取り組むことで、「側座核」を興奮状態に持っていかなければなりません。そうすれば、やる気がわくようになるのです。わいてから何かに取り組むのではなく、取り組んでからやる気をわかせるのです。(P37)
スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術
僕は学生時代毎日近くの土手でジョギングをしていました。習慣になってしまうと走らないと気持ちが悪い、と思うくらいになるのですが、たまに「今日はどうしようかな」と思う日もあります。別に体調が悪いわけでもないし、用事があるわけでもない。走ると気持ち良いのはわかっているんですけどね。
でもそこで迷っていても仕方がないと思って、とりあえず着替えて土手まで行くことにしました。土手までは自宅から歩いて10分ほどでしたが、その10分間歩いている間にいつもの感覚が戻ってきて、同じように走れた、という経験が何度かありました。こうして記事を書いている時も思うことですが、とりあえず書き始めるということで書くことができた記事もけっこうあります。
自分がイメージできる目標を立てる
たとえば目標としてのゴールを設定する場合、それがとてつもなく難しいゴールだと実際に達成できた時の自分がイメージできないのでやる気が落ちてしまいます。僕はゴールはできるだけ大きいものにするようにはしていますが、そうはいってもあまりにも現実離れしたものは達成されないことがほとんどです。
というのも、非現実的なゴールは中間目標も立てられないからです。
(中略)細かくもできず、具体的に言い換えることもできないようなタスクは、消してしまいましょう。(P74)
スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術
目標というのは設定の仕方によって大きなストレスとなるので、理想の状態がありありとイメージできるような設定方法がベストだと思います。
自分は仕事が速いという自己暗示をかける
コーチングでアファメーションという考え方があります。日本語では「肯定的自己暗示」といったところです。
たとえば
自分は仕事が速い
と紙に書き出し、それを毎日黙読するだけでも大きな効果があります。
仕事が速い人は「自分は仕事が速くできる」と思っていますし、仕事が遅い人は「自分は仕事が遅い」と思っているため、結果的に大きな差が生まれてしまうようです。
考える作業と、手を動かす作業を分ける
仕事には大きく分けて考える作業と手を動かす作業とがあります。
準備がしてあれば、そのあとの作業がスムーズになります。行動する前に計画を立て、入念に準備をすることで計画通りの結果にたどりつく確率は高くなります。
僕は午前中の方が考える作業に向いている方なので、午前中は計画を立てたり必要な資料を揃えるための準備をすることにあてています。午後は頭を休ませる意味も含めて、午前中に立てておいた計画に基づいてリスト化しておいたルーティンワークをひとつずつこなしていきます。これが手を動かす作業、ということになります。