趣味を楽しむコツ

独学でゆるく楽しむ。ピアノで脳を活性化させよう

2014年11月10日

楽しむことが先

ピアノ手
photo by kitakitts

好きなことは続けられる

僕は趣味でピアノを弾きます。
今使っているのは電子ピアノですが、いつか(近い将来!)グランドピアノで弾けるような環境にしたいと思っています。

最近ではかなり本物に近いタッチや音の電子ピアノも出回っているものの、やはりホンモノにはかないませんね。
独学ですが、20歳を過ぎてから弾いたり弾かなかったり、時には夜遅くまで練習したりと、特別な目標も持たずにピアノと付き合ってきました。

長続きしている最大のポイントは、「好きだから」です。もちろんうまくなりたい、できれば誰かに喜んでもらいたい、というのもありますが、そのためにやっているかと言われたら、ちょっと違うなと思います。

誰に聴いてもらうでもないのですが、読書とかブログの記事を書く合間、仕事でなんだか疲れたなという時に弾く感じです。
1日10分くらいの時もありますし、1時間くらい弾いてる時もあります。

こう、頭がスッキリするんですよね。昼間の脳の使い方が偏っているのだと思いますが、ピアノは左右の脳をバランスよく使うのでピアノに触れることでそのあたりがうまく調整されて脳の疲れが取れるようです。今ではやさしい曲であればある程度、初見(「しょけん」。初めての楽譜を見ながら演奏すること)でも弾けるようになりました。

とにかくはじめはひたすら弾きたい曲を練習してましたね。自分の中の「好き」という感覚を維持したかったからです。そのうえで少しずつ難しいアレンジに挑戦し、詰まってしまうフレーズは集中して練習するというスタイルです。

ただ趣味であっても音楽理論は勉強しておいた方がいいと思います。楽譜をきちんと理解できるとそれだけ内容を把握するのが早くなりますから、結果的に譜読みもラクになります。やさしく書かれた本もたくさん出ているのですぐに手に入ると思います。

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大人になってからでも確実に上達します

ピアノという楽器は両手10本の指すべてを使います。
鍵盤は白鍵と黒鍵合わせると88ありまして、楽譜を読みながらこの88ある鍵盤の位置を把握し、イメージした通りの音を指先のタッチだけで表現します。

はじめは「両手が全く違う動きをするなんて本当にできるのかなー」と思っていましたが、これは単純に慣れの問題でした。考えてみたらご飯を食べる時は片方で茶碗なりお皿をもって、片方で箸を使います。車の免許をもっている方なら、ハンドルとアクセル、ブレーキ、ギアなどを操作しつつ常にあらゆる角度の安全を確認しながら運転しています。

はじめは複雑に見えたことも、慣れてしまうと無意識に身体が動くようにできているんですね、スゴイもんです。好きで続けていることって、いつのまにかうまくなっているんですが、自分では当たり前のようにやっていることなのでそれに気がつかないことも多いです。

僕もそんな感じでとてもゆる〜く続けていたのですが、それでも続けていると欲が出てきます。もう少し難しい曲、あこがれのあの曲もチャレンジしてみよう、作曲もしてみたい、という感じです。でもこの自分の中に芽生えた小さな欲がステップアップにつながるんですよね。別に誰かに押しつけられたわけではない、「やりたいからやる」という状態になると強いです。

ところで、脳の神経細胞というのは大人になっても増えるそうです。ということは仮に小さな頃からやっていなくても、練習すれば上達できるということです。そのスピードは緩やかかもしれませんが、確実に伸びるということがわかっていれば励みになりますね。

ゆるく楽しむ

読譜は先読み「短期記憶」で決まる

読譜(どくふ)というのは楽譜を読むことです。基本的には鍵盤は見ません。パソコンのブラインドタッチと同じように、指先の感覚で正確な位置を把握するようにします。先読みすることで音のイメージや鍵盤の位置、指先の使い方などを考えて準備しておくことができます。
そのため、先が読めていれば読めているほどたくさん準備できるので、正確なタッチでイメージ通りの音が出せるようになります。この時脳は「短期記憶」という一時的に情報を記憶しておく機能を使っています。

なので、読譜を続けていると記憶力もアップします。先まで読めるようになれば初見の力もアップするということになりますが、僕はまだせいぜい1小節先くらいまでしか憶えられません。
それでも始めた当初、楽譜に「ドレミ」を振っては鍵盤とにらめっこしていたことを考えたら、よく弾けるようになったものです。

ピアノを弾くということは、単に手指や腕を動かすだけの身体的な作業ではありません。ピアニストは演奏していある間、これから奏でる音楽を頭の中でイメージし、同時に、いま奏でられている音楽を聴いてます。つまり、音楽の「未来」と「過去」を思い描きながら、演奏しているのです。

『ピアニストの脳を科学する超絶技巧のメカニズム』P33

こちらの本はタイトル通り、ピアニストの脳の動きを徹底的に調べた内容です。


ピアニストがピアノを弾くときにどのような脳の使い方をしているのかがわかれば、そこにピアノ上達のヒントを見つけることができます。
1冊税抜き2000円なのでちょっと高価ですが、それだけの価値は十分あると思います。

楽譜の理解が上達の近道

うちの場合

娘が小学生の頃、近くのピアノ教室の先生について習っていました(大きくなってからは辞めてしまいましたが、弾きたい時に練習しているようです)。もともとは「友達がやっているので私も」というよくあるパターンだったので、長く続くかは心配でした。

実際にやってみて思い通りにいかずに何度投げ出したことかわかりませんが、僕がそんなことはお構いなしに楽しそうにピアノを弾いているのを見ていたので、それでも投げ出すのはなんだか悔しかったようです。

当時は娘が習って1年くらいでしたが、徐々に上達してきて、ピアノの発表会などにも積極的に参加するようになりました。
「アナと雪の女王」を選曲して自分の弾きたい曲だったというのもあって、なかなかの仕上がりになっていたのを思い出します。

続けているうちに楽譜が読めるようになったり、少しずつ複雑な表現もできるようになってくるのは本人もうれしいらしく、自分で練習しにくるようになりました。

「いつやめてもいい」というゆとり

うまくいかないことが出てくるたびに「もうやめる!!」という言葉を何度聞いたことか。でも僕は奥さんと決めていたことは、無理にはやらせないということ。本人の意思で始めたことなので、僕たちはさらっと(もちろん本当は心配ですが)「別にやめたかったらやめてもいいんだよ」と言うわけです。すると子供は自分でやりたいと言ったことはわかっているので、気持ちが落ち着いてくるとまた黙ってピアノの前に座っています。

本人が望むならプロのピアニストとかピアノの先生になる道もありますが、別に趣味で終わってしまってもかまわないと思っています。
というか、それくらいのゆとりをもって見ていてあげないと、今せっかく「たのしい」「おもしろい」になっているのが、「やらされているから仕方ない」、となっては苦痛しか残りません。

なかなか感情をコントロールするのが苦手な子(まぁ子供ってそういうものですが)でしたが、ピアノをはじめてからほんの少しだけ、穏やかになったような気がしてます。

まとめ

ピアノは続けて本当に良かったと思います。上達する喜びもそうですが、脳にも良い刺激があるので相乗効果として仕事や人間関係にも確実に良い影響を与えてくれています。たぶんこれから何十年も付き合っていくことと思います。

趣味って良いですよね。それがどのようなものであれ、趣味があることで常に心穏やかでいられます。多少仕事でうまくいかないことがあっても、ピアノを弾くとすっかり忘れてしまいます。

ちなみに僕が好きな日本のアーティストはジブリ映画音楽でおなじみの久石譲さんと坂本龍一さんです。
好きな音楽から楽器演奏に入り込めるのは、大人になってから始める醍醐味かもしれませんね。

僕の愛読書

僕はレッスンに通わない分、「ピアノの弾き方」のような本はいろいろ読みましたが、結論から言えば、具体的な弾き方が書かれているものほど初心者には混乱のもとになるなと思いました。実際、書いてあることがみんな微妙に違う。どれも試してみるんだけど何か違う。

そして出会ったのが『あたまで弾くピアノ』という本です。
初版1986年の本ですが、テクニックではなく、脳の働きからピアノを弾く上での根本的な姿勢を説いてある数少ない本です。

「音を考えて指を使っていく」という考え方をベースにしています。「あたまで弾く」というのは具体的には脳の「前頭連合野」という、意欲、創造、思考、選択といった機能を司る部分を使うということ。今でも時々開きますが、ひたすら「聴くこと」「イメージすること」の大切さが繰り返し繰り返し述べられています。

僕はこの本は2冊買いました。1冊目が赤線だらけになったのと、いずれボロボロにるかもしれないし、その頃には手に入らないかもしれませんからね。

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