シンプル過ぎる生活も問題あり?
自分では頭を使っているつもり。
でも実際には生活がパターン化されてしまっているものです。
僕たちはむしろ、パターン化されないように気をつけなければいけません。
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ラクなことは良いことなのか?
仕事は効率化するのが基本です。
ですが効率化し過ぎるあまり、仕事の内容が極端に偏ってしまうと脳の使い方も限定されてしまいます。
しかし、脳というのは基本的に怠け者であり、楽をしたがるようにできています(脳の原始的な機能である感情や本能がそれを求めます)。そのため、あることが苦手になり、それをやらなくても済むようになると、無意識的にその活動を日常生活の中から排除していってしまうことがある。
めんどうなことをなんでも人任せにしていると、その時はとてもラクです。
そしてその分、脳もまたラクをしているんですね。
脳にラクをさせるということは脳の老化を早めることになる。
私たちは便利な道具を使いこなすことによって、より高度な活動をするようになったというよりも、今まで自分の脳を使ってやっていたことをやらなくなってしまった。
会社組織に長くいると、少しずつ立場が上になっていきます。
すると「やらなくていいこと」も増えてきます。
部下がかわりにやってくれます。
ただ、それが脳に良いかどうかということは別なんですね。
年を重ねても生き生きしている方というのは立場に関係なくよく動いています。
新しいことにチャレンジする気持ちも忘れていません。
脳を活性化させるカンタンな方法
会話をするということは脳を活性化させます。
さらに、面と向かってする会話では、レーダとしての脳もフルに使っています。相手の言葉を聞くだけでなく、音声を聞き分けたり、身振り手振りや顔色を伺ったりもしている。それらも判断の材料にして、相手の思考や感情を読み取ろうとしているわけです。
歩くということも大事ですね。
僕も長い間自転車を使っていたところをすべて(ダイエットも兼ねて)歩きに変えました。
今では自転車は自転車置き場でホコリをかぶってしまっています(笑)。
でも歩くことでゆっくり考える時間が増えました。
また、歩く習慣がつくと、夜寝つきもよくなりました。
また、歩くというのは、全身の筋肉をバランス良く使うことでもあります。それは脳がバランスをとっているということです。
ネットとの付き合い方
とりあえずあとで調べればいいかな。
そうしてブックマークばかりがどんどんたまっていく。
確かに手軽に手に入る情報というのは記憶に残りにくいですね。
なので僕は、なるべくブログでアウトプットすることで記憶を定着させることにしています。
というか、書かないと頭に入らなくなっていました(苦笑)。
いわば現代では、ネットやモバイルが「何でも答えてしまう奥さん」のような役割を果たしているわけで、それに頼りきっていると、記憶力はどうしても落ちてしまいます。
ネットは本当に便利だし、もはやネットなしでは落ち着きません。
ですがあくまでもネットを利用する側にいなければいけないなとは思います。
少し突っ込んだ言い方をすれば、「知識は覚えるものだ」という意識が希薄になり、「その場で消費するものだ」という意識がより強くなっている。その覚えるという部分を人類共通の外部記憶装置であるかのようなインターネットが代行している。
努力して思い出す機会が「検索する」という簡単な作業に置き換わっている。
生活をシンプルにし過ぎると
たとえば、いわゆる物書きの人が文章が書けなくなっている場合、お話をうかがってみると、生活があまりにも単純化されていることがあります。
雑多なことをしているからクリエイティブに考えられるということがあります。
僕も相変わらずイレギュラーの仕事が多いです。
急に人と会うことになったり、緊急で告知の広告を作らなければならないということは当たり前のようにあります。
でもむしろそういう状態こそ当たり前なんだとおもっています。
この状況をどうやって乗り越えてやろうか、という感覚です。
もしそういうものが一切なく、「これだけやっていればいい」という状態になったら、僕はどんどん頭を使わなくなっていると思います。
また、そういう毎日があるから、ブログで記事も書けるというのはあるかもしれませんね。
人間は強い感情的な刺激を受けると、当たり前にできるこはずのこともできなくなる。
この「感情系」は大脳辺縁系を中枢としているの脳のより原始的な機能だということです。
この感情系を上手にコントロールしているのが脳の「前頭葉」という部分です。
これはただ感情を抑え込むということではなくて、その感情を上手に発散させることを考えるということです。
まとめ
人間の脳は使わないとどんどん衰えていきます。
逆に、使えば使うほど活性化していくのも脳の特徴です。
僕はストレスというのはもともとあまり感じない方ですが、それはたぶん、やりたいことで発散できているからだと思います。
音楽を聴いたり、ピアノを弾いたり、子供たちと遊んだり。
あるいは本を読んだり映画を観たり、こうしてブログで記事を書いたり。
意識しているわけではないんです。
ただそうやってやりたいことをやっているうちにストレスもストレスではなくなっている。
だからストレスで夜も寝られないということはありません。
ある意味単純な人間です(笑)。
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