人はトラブルで成長する
ビジネスは問題解決の連続です。
トラブルが発生した時にその人の能力がわかるし、その対応の仕方によって成長の度合いも大きく違ってきます。
そういう意味では矢面に立って問題解決している人ほどスキルアップが早いということになります。
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実務で学ぶということ
売上が落ちている、パソコンが壊れた、人間関係がうまくいかない、といったことも含めて問題を解決していくことは学びのチャンスなんです。
パソコントラブル
たとえば僕はパソコンについては仕事で学んだことが9割です。
フリーズしてしまった、ネットがつながらない、エクセルでこういうときどうすればいいのか、などなど。
特にパソコンの不具合は作業効率の低下につながりますから、いちいち業者を呼んでいては時間のロスが大きいわけです。
それではじめは仕方なく僕が対応していたのですが、そのうちに「こうなったらこう対処する」というメソッドが蓄積されていきました。
「まず自分で解決してみよう」と思うことで知識やスキルは確実に増えていくんですね。
人間関係のトラブル
人間関係のトラブルもそうで、実務で学ぶことが圧倒的に多いです。
僕は趣味で若い頃からよく心理学や自己啓発本を読んできました。
そのため多少なりとも自負はあったのですが、実際にトラブルを目の当たりにすると知識だけでは役に立たないことがわかりました。
それよりもまず、親身なって相手の話を聞いたり、自分の考えをわかりやすく伝える努力をしているうちに、コツがつかめてきました。
人間関係のトラブルの原因で一番多いのは認識のズレです。
目標が共有されていないために部下がミスを繰り返すとか、曖昧な点を確認せずにスルーしてしまってあとで誤解が生まれたりするわけです。
こんなこと言わなくてもわかるだろうと勝手に省略して伝えてしまうことは意外と多いものです。
ですがそれはこちらの甘えなんですね。
むしろ「簡単には伝わらない」という前提で丁寧に伝えるようにしたほうがあとあとトラブルは少なくなります。
そういう経験を持った上で、あらためて本を開いてみてはじめて、「あぁ、そういうことだったのか」と理解できる。
プライドを捨てて、もがく
なので、問題解決は先に知識ありきではなく、まず解決しようともがくことからはじめるべきだと思いました。
わからないなりにもがく。
知らないなら調べる、人に聞く、教えてもらう。
僕はこのプロセスでどんどん自分の中にあったプライドを壊していきました。
プライドがあると恥ずかしくて人に聞けない、できないと思われたくない、といった余計なストレスが生まれるんです。
それでは問題の解決が遅くなりますし、自分にわからないこと、できないことがあることを認められなければ成長もできません。
そういう意味で、問題を解決するチカラを高めたければ下手なプライドなんて持たないほうがいいと思います。
問題を解決できない人たち
はじめから自分で解決する気持ちがないという人もいます。
それは自分の仕事ではない、めんどうなことは他の人がやればいいと思っている。
悪いのは上司、会社がなにもしてくれないからだと言うのは簡単です。
ですがこのように当事者意識のない人はリーダーにはなれません。
自分がめんどうなことを部下に押し付けるリーダーほどやっかいなリーダーはいませんから。
むしろ汗だくになって問題解決に取り組んでいる姿を見て、同僚や部下は黙っていても協力しようと思うものです。
なのでデキるリーダーというのは人をあごで使うようなことはしません。
まず自分が動いて解決方法を考える。それがリーダーになるための最低条件です。
これには年齢はあまり関係ないですね。
新しいものを取り入れる
あと、チャレンジ精神。
これがない人はリーダーとして長続きしません。
リーダーが守りに入ると時代の流れについていけなくなるし、新しいことを取り入れるのも遅くなります。
スマホ決済
スマホ決済なんかそうですよね。
「○○ペイ」は各社こぞってスタートしました。
スマホ決済はお金に触れることなく簡単に支払いができるので、お金を使うことに対するハードルがかなり下がります。
僕も最近はコンビニはスマホ決済のみです。
小銭も持たなくていいし、いちいち財布を取り出す必要もありません。
こういうものをいち早く取り入れてみることで、それが仕事のヒントにつながります。
特に店舗系ビジネスなら、導入・対応できているかどうかで客数も違ってくるでしょう。
「うちはまだいいかな」と言っているうちにお客さんは便利な方、買いやすい方へとシフトしていってしまいます。
教養を身につける
リーダーには先を読む力も要求されます。
なので、トレンドをつかみ、教養を学ぶことで視野を広げる努力も必要になります。
アラフォーの僕も今更ながら、中学校の歴史や公民の教科書を読み返したりしています。
特に歴史というのは本質的に見れば問題解決メソッドの宝庫ですから、日本史・世界史問わず、学ぶことが多いです。
社会人になってからの方が共感できる部分が多く、歴史の学び直しはおすすめですよ。
まとめ
問題を解決するたびに役に立つ知識とスキルが身につく
新しいことは積極的に取り入れる
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