子供は褒めて伸ばす
褒めると「幸せホルモン」セロトニンが出る
いわゆる「幸せホルモン」のセロトニンという神経伝達物質が脳から分泌されると心のバランスが整えられます。
このセロトニンは
- 規則正しい生活をする
- 太陽の光を浴びる
ことでも分泌されますが、「褒められる」ことでも分泌することがわかっています。
同じく神経伝達物質であるドーパミンは行動をうながす働きがあり、褒めることでセロトニンとドーパミンの両方が分泌されます。
逆に「○○しなさい」といわれているとき、子供は考えることそのものをやめてしまうのでセロトニンもドーパミンも分泌されません。
つまり、褒めるだけで子供が喜んで行動するということです(大人もそうですが)。なので、まず子供の脳からセロトニンがたくさん出る環境を作ってあげなければなりません。
テレビゲームは脳に悪い?
一番良い方法はやっぱり親が積極的に関わって褒める機会を増やしてあげることですね。
たとえば子供が長い時間テレビやスマホを観たりゲームをやっているとセロトニンは不足してきます。
ですが僕もいまだにゲームは好きなので子供の気持ちはよくわかります。なので、ただ時間を制限させるより、親も一緒にできるようなゲームにシフトさせると良いです。
僕は必ずしもテレビゲームそのものが悪いとは思いません。ゲームとどう関わるかということだと思います。
テレビも、できるだけ子供と一緒にいろいろ話しをしながら観るようにすると、子供は積極的に自分の考えや意見を言います。その中で学校であった話が出てきたりすれば、またそこでコミュニケーションが生まれ、褒めるポイントがあれば褒めるようにする。
ひとりで観ている時よりずっと脳は活性化されるわけです。
子供と過ごす時間を作る
押し付けたり禁止するよりも、今子供がしていることに対してどう親が関わっていくかということの方が重要な気がします。
その中で親は
「こんな特技があるんだ」
という発見ができますし、それを子供に伝えてあげれば自信にもつながります。
うちの4歳の息子が作るブロックの「作品」はたいしたものです。
一時期、戦隊ものの「列車戦隊トッキュウジャー」にハマっていて、電車のイメージで作ったらしいのですが、さらにその中にトッキュウジャーのおもちゃを入れるという凝りよう。
誰が教えたわけでもないのですが、自分で考えて組み立てるんですね。
「うちの子ってスゴいかも」
というのは親バカかもしれませんが、それくらいの方が子供の良いところをみつけて伸ばせると思います。
自分で組み立てる環境をつくる
子供は話を聞いてもらうことでその日にあったことを整理できます。
「今日はこんなことがあったよ」
ということが言える環境を作ってあげることは本当に大切だと思います。
僕もブログで記事を書くときに感じることですが、普段からいくつか頭の中にテーマが決めてあるとアンテナの感度がとても良くなる気がします。
同じ体験をしても入ってくる情報量が違う。
最終的には読んでくれた方に「ためになったよ」、といってもらえるような記事にしたいと思うからかもしれません。それが習慣になってくると、ものをよく観るようになりますし、よく聴くようになります。
あらゆる感覚を使って情報を集める体質になってきます。
子供が自然と自分の感じたことや考えを自分の言葉で組み立てて話せる、ということは自分の感じていることを大切にできるということでもあります。
具体的に褒める
自分がしていることに対して、ただ「すごいね」と言われても悪い気はしませんが、それだけで終わってしまうと「本当に興味を持ってそう言ってるの?」って思ってしまいます。
うちの子はみんな画用紙に「らくがき」をするのが好きです。
定番のアンパンマンの絵もよく書きます。どう見ても似てないのですが、似てるかどうかということよりも、自分でイメージして紙の上に再現しようとしたことがすごいことだと思いました。
そこで、似ているかどうかではなく、
「アンパンマンよく描けたね」
と褒めるようにしています。
子供にとってはそれは紛れもなくアンパンマンなので^^。
「今度はゾウさんを描いてみて」
というと、子供は喜んで描き始めます。
褒められると行動したくなる
勉強しろと言われるほど子供は勉強をしたくなくなるものです。
でも学校のテストの答案を見たときなどに
「この問題よくできたね」
と、できた部分について褒められると、すすんで宿題をやり始めます。
まとめ
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■photo by Sergio Vassio