忙しいってホント?
忙しいときの選択肢
仕事でイレギュラーはつきものです。
「いつも通り」であれば定時に終わらせて帰ることができる。
でも突然上司に仕事を頼まれる、同僚が病欠で自分がフォローしなければならない、ということもあります。
そんな時、たとえばこんな選択肢があります。
- 残業をしてきっちり終わらせる
- 残業をせずそれなりに終わらせ
- 残業をせずきっちり終わらせる
1は仕事の質は維持できますし、2、3日であればなんとかなるかもしれません。期間が長い場合は休みも取れず自分の時間もなくなるので長くは続きません。
2は自分の時間は確保できますが、仕事の質を下げることになり、期間が長くなると重大な問題を起こすリスクがあります。
なので僕はできる限り3を選ぶことにしています。
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「そんなのムリ」という思い込みを捨てる
3はそれまでと同じやり方では難しいです。
なので、とりあえずネガティブな考えは忘れて
時間内に終わらせるためにはどうすればいいか?
と自分自身に質問してみます。
普段から「これ以上はムリだ」と思って仕事をしていると、そこへ新しい仕事が増えた場合に拒否反応が出るものです。
でも自分が普段効率的だと思ってしていることも、客観的に見るとまだまだ改善の余地があることがたくさんあります。
そもそも自分で設定した時間内に終わらせること自体が本当にベストかどうかはわかりません。
だからこそ、常にそのように自分に問いかけては改善し、アップデートする必要があります。
パターン化という罠
仕事はパターン化するとスピードアップしますが、効率の悪い方法もそのパターンに組み込まれてしまう恐れもあります。
作業をパターン化した方が脳としてはラクなので、うすうす気が付いていても一度作られたパターンを崩すのはかなりのエネルギーを必要とします。
ここで3を選択するということは、まさにそこに着手するということです。
たとえば今まで2時間かかっていた作業を1時間に短縮してみようと考えます。
「今でも忙しいのにそんなのムリ」
というのは思考が停止した状態です。ですが、
「どうすれば可能になるか?」
と考えることで脳はポジティブな答えを探し始めます。
すると、「もし○○だったらできそうだ」という答えがいくつか出てきます。
その「○○だったら」の部分をどうすれば具体的現実のもとにできるかを考えると、それまで作っていたパターンの中にたくさんの「穴」があることが見えてきます。
時間は作るもの
たとえば「もし自分がもう一人いたら」と考えたとします。
これは自分は自分の仕事のことをよくわかっているはずだから、そんな存在がもう一人いたらと思うからです。
でも見方を変えると、自分の仕事を誰とも共有できていないということでもあります。
本当は作業の洗い出しをして内容を分類してみれば、必ずそこに単純作業が混在していて、他の人にお願いできることもたくさんあるかもしれません。
すると、問題は忙しいことではなく、自分が仕事を抱えすぎていたことだということに気が付きます。
そこまでやっても、もしかしたら30分しか短縮できないかもしれません。
でも「30分も時間を作ることができた」ともいえます。
1日30分でも、週休二日の仕事であれば24日×30分で720分。1ヶ月で12時間分ですね。
毎日どうしても30分残業してしまっていたとしたら、単純に定時に帰ることができるということです。
また、そこまでして作り出した30分はおそらくダラダラと使って過ごすことはないと思います。
ちなみに僕は日々そうして作った時間は読書やブログの時間にあてています。
インプットとアウトプットの時間はとても貴重な時間です。
時間は作ろうと意識することではじめて、作り出すことができます。
そうして日々意識的に作り出した時間は1年スパンで見ると膨大な時間になります。
付き合う人間の時間感覚
このように時間に対する認識が変わってくると、他人の時間を気にしない人間とは付き合わないようになります。
自分が試行錯誤して捻出した貴重な時間です。
時間管理のできない人と付き合っているとどんどん時間が吸い取られてしまいます。
まとめ
つくづく脳というのはラクをしたがるんだなと思います。
「そんなのムリ」と思った瞬間、できない理由ばかりが浮かんできます。
そこを肯定してしまえば自分のはまっているパターンから抜け出す機会も失ってしまいます。
実際にはなかなか残業ゼロとはいきませんが、意識して見直すことで時間管理や作業工程を見直すスキルが身につき、同じ時間でできる仕事量は確実に増えていきます。
なにより「困ったときはあの人ならなんとかしてくれる」という信頼も得られます。
重要な仕事は
「仕事を抱え込んでいる人」
ではなく、
「うまく仕事を頼める人」
に回ってきます。